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2019年 10冊目『FACT FULNESS』
絶対読むべき本です。
TEDでも著者の話が聞けます。
※残念なことに、亡くなられましたが。
10の思い込みが払しょくされます。
どのような思い込みか
・世界は分断されている
・世界はどんどん悪くなっている
・世界の人口はひたすら増え続けている
・危険でないことを恐ろしいと考えてしまう
・目の前の数字が一番重要だと考えてしまう
・一つの例がすべてにあてはまる
・すべてはあらかじめ決まっている
・世界は1つの切り口で理解できる
・誰かを責めれば物事は解決する
・いますぐ手を打たないと大変なことになる
冒頭に13のクイズが載っています
1 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?(20%、40%、60%)
2 世界で最も多くの人が住んでいるのは、低所得国、中所得国、高所得国?
3 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年で(約2倍、あまり変わっていない、半分になった)
4 世界の平均寿命は(50歳、60歳、70歳)
5 15歳未満の子供は約20億人います。2100年には(20億人、30億人、40億人)
6 2100年には人口が40億人増えます。人口が増えるのは(15歳未満が増える、15から74歳が増える、75歳以上が増える)
7 自然災害で亡くなった人の数は、過去100年で(2倍以上、あまり変わっていない、半分以下)
8 世界人口は70億人、その分布は(南北アメリカ⒛+欧州⒑+アフリカ⒑+アジア30、南北アメリカ⒑+欧州⒑+アフリカ⒛+アジア30、南北アメリカ⒑+欧州⒑+アフリカ⒑+アジア40)
9 世界中の1歳児の中で予防接種を受けている子供は(20%、50%、80%)
⒑ 世界中の30歳男性は平均10年の教育を受けています。同じ年齢の女性は(3年、6年、9年)
11 96年には虎とジャイアントパンダとクロサイは絶滅危惧種でした。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機に瀕しているのは(2つ、1つ、ゼロ)
⒓ いくらかでも電気が使える人は、世界の(20%、50%、80%)
⒔ グローバルの気候の専門家は、これから100年で、地球の平均気温はどうなると考えているのか(暖かくなる、変わらない、寒くなる)
答えは載せませんが、様々な国際会議などで著者がこれらの質問をします。
その正解率は、3分の1より低いのです。
チンパンジーが回答しても3分の1正解するはずだから、賢い人たちは、世界のことについてチンパンジー以下の知識なのです。
チンパンジーに負けるのは、世界に対しての錯覚が原因なのです。
この数十年で変わったことを知らないし、知ろうとしないのです。
Gapminderが提供しているdollar-street
https://www.gapminder.org/dollar-street/matrix
ぜひ見てみて下さい
1日当たりの所得が2ドル以下の人をレベル1
同じく8ドル以下の人をレベル2
32ドル以下の人をレベル3
32ドル以上の人をレベル4と分割して、
その人たちの生活を写真で見られるのです。
同じ所得の人たちは、同じような生活をしているのが分かります。
ちなみに
70億の人口のうち
レベル2が30億人、レベル3が20億人
1と4が10億人
ここ数十年でレベル1が一気に減っているのです。
BOPの話と同じです。
例えば歯磨き
レベル1の人は、指や枝でします
レベル2の人は、家族で1本の歯ブラシです
レベル3の人は、1人ずつが別の歯ブラシです
レベル4の人は、電動です
どんどん、歯ブラシが売れる市場が広がっているのです
世界相手にビジネスしている人は、これとホフステッドのCulture Compasssは必須でしょうね。
繰り返しになりますが
この本、1800円ですが、かなりお買い得です。