2020年 85冊目『宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり』
丸善ジュンク堂さんが150周年記念フェアで『本当に読んで欲しいブルーバックス』に選ばれた本です。
いやー難しかったです。
私ぐらいの知識では歯が立たなかったです。
これが正直な感想です。
「宇宙の果てはどうなっているのか?」
誰でもが気になった事です。
この100年間の科学の進化で、様々な事が分かってきました。
前世紀初頭に一般相対性理論が登場し、宇宙がダイナミックに変化し、正確に予言できるようになりました。
その後、量子力学が発展し、原子核や素粒子の物理法則により、太陽のエネルギー源を明らかにしました。
そしてここ数十年に発展した天文観測能力により、観測可能な464億光年の半径で起きている星や銀河の誕生と進化のドラマをほぼ見通すところまで到達しました。
そもそもは?と言った場合に、2つの果てがあり得ます。
1つは時間軸の果て、すなわち過去の果てと未来の果て。
そしてもう1つが、空間方向の果てです。
そして最初の難問です。
過去の果ては138億年前に始まりました。
しかし、空間的な果ては上述のように464億光年なのです。
光の速度より速いものが無いのに、どういうこと?
それは、光が昔に通過した領域は、その後の宇宙の膨張で引き延ばされて464億光年になっているのです???
ちなみに最新鋭の巨大望遠鏡により、宇宙ができて5億年(今から133億年前)、宇宙の大きさが10分の1だったころの銀河が観測されているそうです????
この銀河までの距離が310億光年??だそうです。
また光観測という話でいうと、宇宙マイクロ波背景放射という電波で、宇宙誕生から38万年のものが観察されているらしい????
概要だけでも???
これを相対性理論、ビッグバン、インフレーション、ダークマター、ダークエネルギーなどの話で説明してくれます。
読むのになかなか骨が折れました。