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農の考察 #8 おがくず敷料を利用する

利用可能な有機質資源

農業を始めてから有機物を畑に投入したいということで、身近に手に入る有機物資源を探していました。そして地元で量的にも、運搬の面でも使えそうな有機物がいくつかあることがわかりました。それは米ぬか、もみ殻、馬の飼育に使われた敷料でした。この三つが身近に手に入るのは結構恵まれた環境だと思います。

おがくずを使いこなしたい

この中で現在使っているのは、米ぬかと馬の敷料です。もみ殻は農協に一言言えば貰えると思うのですが、馬の敷料のほうがより簡単にゲットできるのでこちらを利用しています。
馬の敷料の材料はおがくずです。馬の飼育に使って、糞尿が1割ほど含まれているそうです。きれいな内に新しい敷料に交換するのでほぼおがくずの状態です。堆肥化することを考えるともう少し糞尿が含まれている方が好ましいのですが、ないものねだりしても仕方がありません。この敷料を牧場の方でしばらく堆積したものを運んでもらっています。綺麗なおがくずよりは色が黒くなっていますが、オレンジ色からこげ茶くらいで完熟までは至ってないようです。おがくずは木質で保持しているエネルギー量としては大きいので、何とかこれを利用したいと考えています。

菌ちゃん農法は炭素率の高い有機物を利用する

菌ちゃん農法は高畝を立ててその中や表層に有機物をサンドしてマルチをかける方法をとります。そして入れる有機物に関して、丸太や木材といった硬くて炭素率が非常に高い有機物の方が長期間微生物にエネルギーを供給するため、それだけ畝を立て直したりする手間が減るようでした。菌ちゃん農法を見つけたときは自分でもできそうで有機資源を利用して無農薬栽培ができるかもとワクワクしました。

お試し菌ちゃん農法で高炭素の敷料おがくずを使ってみる

菌ちゃん農法をするため、まずは高畝を立てます。現在進行形で時間があるときに畝立てを行っていますが、高畝を立てるのは中々に骨が折れる作業ですね。もう少しでできそうです。畝が形になったら有機物を畝上部に敷いていきますが、この部分におがくず敷料を敷いていきます。その上にさらに土をかぶせてマルチします。8本くらい畝が出来そうなので、それぞれ変化をつけて何か試験をしてみたいとも思っています。おがくずの代わりにもみ殻を敷いたり、米ぬかを混ぜるのもいいかもしれませんね。そうしましょう。違いがでると面白いね。

ちょっと話は変わりますが

おがくずに回っている菌糸

この写真を見てください。おがくずに菌糸が回っています。これはおがくずを1~2年10cmくらいの高さで積んでいたところを掘ってみたときのものです。おそらくですが、菌ちゃん農法において畝の中で菌ちゃん・糸状菌を増やすと言っている状態がこの場ではできていたのではないかと思っています。畝立ての休憩の時に見つけましたが、これが理想形なのか!と一人でちょっとテンションが上がっていました。しかしこの禁止が回っていたのは表面から2~3cmの深さまでで、これより仮想にはあまり見られませんでした。この状態を畝の中に再現するのをイメージして作業を進めていこうと思います。

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