Route3776(ゼロ富士)挑戦記Day2-2: 受け入れられなかったユーモア。
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Day2(2023/08/05)続き
六~元祖七合目
トイレを済ませて六合目を後にした。
不意に気になり、スマートウォッチの充電残量を確認。
不安は的中。残り一桁。だいぶ危うくなってきた。
昨日のスタートからアクティビティ計測を開始して、寝る間もトラッキング停止状態にして起動していたので無理もない。
ギリギリまでスマートウォッチでトラッキングして、途中からスマホでトラッキングすればいいだろうと考え、定期的に充電残量を確認しながら進むことにした。
あと、光学式心拍計が電池を食っているように思えたのでオフにした。
ここから先は通常の登山ということもあり、心拍数を振り返っても今後のランニングには役立てづらいので切った。
六合目からは登山客と合流したので道が混み合っていた。
変にペースを落とすと却って疲れそうなので、抜けるポイントで抜かせてもらって先に進んでいった。
このあたりまではある程度の余裕があったように思える。
元祖七~八合目
このあたりから少し肌寒さを感じはじめた。
出発時から、
上: 裏起毛の長袖インナー+半袖Tシャツ
下: ロングスポーツタイツ+ロングパンツ
と、上下ともにインナーを仕込んでいたため、肌に直接的な寒さは感じないで済んだ。
とはいえ、この先登りながら上着を着るのは大変。
上にウィンドブレーカーを着用して体温を守ることにした。
風が出始めていたので着用効果はすぐに感じられた。
しかし変わりやすいのが山の天気。
いきなり日差しが強まりカンカン照りに。
当時の判断は間違っていないが状況が変わってしまい、現時点での最適解ではなくなってしまった。
仕事でもよくあるよなあと頭の中でつぶやく。
八~九合目
日照りは続く。
7合目で着たウィンドブレーカーを脱いでザックにしまう。
道の脇で休んでいる人が目立つ。
下山客も多い。
道が混んでいる。
この辺りが正念場になりそうだ。
八合目の標高は3250m。
だいぶ酸素の薄さが感じられるようになってきた。
ロードでもやっているように、息を思いっきり吐いて酸素を取り込めるように呼吸を整えた。
深呼吸の逆バージョンのようなこの呼吸法が自分には合っており、空気循環がしっかりできる。
九合目~山頂
富士山、高い。高過ぎ。
長い。飽きた。眠い。辛い。
集中力はあまり残っていなかった。
しばらく登って見えた小屋が山頂かな?と思ったら九合五勺という一つも面白くない刻み方のやつだった。
九合五勺はさすがにナンセンス過ぎてここで一気に集中力が切れた。
六合目あたりのメンタリティであれば、九合五勺を受け入れられたと思うが、まったく受け入れられなかったので余裕がない状態だったのだろう。
何事も、気持ちよく楽しむための余裕は大事だ。
と、余裕のない状態で思った。
先輩が買ったコーラを半分もらって糖分補給。
冷たい炭酸の最高峰は間違いなくコーラだ。
九合五勺を超えてからは傾斜が急になった。
なるほど、先にこの傾斜があるから九合五勺で刻んでいるのか。
文句言ってごめんと思いながらラストスパート。
天気が荒れなかったのが救いだ。
昨日のような雨が降っていたら断念せざるを得なかっただろう。
山頂まで行ってしまえば一旦は目標達成だ。
切れた集中力もきっと戻るだろう。
まずは目標達成を急ごう。
気持ちを奮い立たせて最後の急坂を登りきった。
↓に続く。