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Route3776(ゼロ富士)挑戦記Day2-1: 富士山の恵み。
↓前回の記事はこちら。
Day2(2023/08/05)
4:00起き
午前4時ちょうどに目が覚めた。
先輩が掛けていたスマートウォッチのアラームの振動音で起きた。
普段はこんな敏感に察知できない。
不思議なくらい熟睡できた。
もともと入眠には苦労しないタイプだが、その日に初めて会った人を含めて川の字で真ん中でこんなに爆睡出来るとは思わなかった。
まったく知らない場所、しかも標高1200mという不慣れな立地。
入眠して2時間後くらいにトイレの音で一度目が覚めたが、そのあとはぐっすり。
先輩はなかなか熟睡できなかったらしい。
多分勝因はビールを2缶流し込んだことだと思う。
昨日は豪雨でスルーした、PICA表富士入口にあるスタンプラリーを押して出発。
Mさんとはここでお別れ。
お互いの無事を願って、それぞれのゼロ富士をやり切る約束を。
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2日目出発
5時21分。富士山に向けて出発。
また変わらない景色が続く。
昨日の雨、高度、早朝という3つの要素があったので、幾分快適に走れた。
昨日と同じく比較的平らなところだけ走って進んだ。
5kmほど進んだ地点で分かれ道があった。
御殿場口へ行く道、富士宮口五合目駐車場へ行く道。
電波がなかったためGoogle Mapでは確認できなかったが、道の地図とYAMAP的には富士宮口に合流するルートだったので後者に進んだ。
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トイレ発見
旧料金所ゲートに差し掛かる。
そしてその脇には仮設トイレが!
環境に適応し、仮設トイレを見ると喜ぶ体質に変わっていた。
トイレの存在は当たり前じゃない。
起きてすぐに便が出なかったので不安だったが、身体を動かしたあとだったのでここのトイレでその不安は解消できた。
結露?朝露?で内壁は濡れていたのと、若干臭いは気になったがこのトイレには救われた。
次のトイレは六合目の山小屋まではないだろう。
木の棒発見
旧料金所ゲートの右手にある入口から保養林道に入る。
ここからはようやく富士山スカイラインの舗装路から外れて、山の道といった風情になる。
富士山は二合目過ぎでようやく山らしくなる。
そんな学びを得た。
![](https://assets.st-note.com/img/1691820812424-e4eqYs9oyu.jpg?width=1200)
しばらくは山らしい道に興奮気味に進んだ。
もう変わらない景色とアスファルトは飽きた。
木に括り付けられたピンクの紐を目印に、道とも言えない道を進んでいく。
少し遠くを見ないとどこに進んでいいか分からなくなるような道だ。
遠くを見ることで、地面の色が同じ方向が分かる。
そうするとその先にピンクの紐がある。
それを繰り返してロストせずに進めた。
途中、傾斜がキツくなってきた頃にちょうどいい長さの枝を見つけた拾った。
一本見つけてその便利さに気づいた頃にもう一本ちょうどいい枝を見つけられた。
トレッキングポールは持ち合わせていなかったのでラッキー。
![](https://assets.st-note.com/img/1691820232994-eBglbhFZWF.jpg?width=1200)
富士山産の天然ポール。
これが一番いい。
富士山側からこんな粋なプレゼントをもらえるとは思わなかった。
いい道具をゲットし、小学三年生の時に秘密基地を作ったときの記憶が蘇ってきた。
その記憶を味わいながら斜面に臨んだ。
急斜面
文字通りとても急だった。
しがみつけるようなものもなければ、足元は砂利で滑る。よく滑る。
その上ザックの重みで後ろに引っ張られる。
まあまあな縛りプレイ。
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ここはまだ四合目。
一般的な登山道より手前ということもあり、なかなかハードだった。
10人ほどと挨拶をしたが、ここを登っている人たちは強そうなオーラを持ち合わせている人ばかりだった。
強者の坂。
気持ちで登りきった。
![](https://assets.st-note.com/img/1691820118794-aoySYX2PKR.jpg?width=1200)
六合目到着
保養林道入口から約6km。
遂に六合目に到着した。
今回初めての山小屋・宝永山荘。
とてもあたたかく迎えてくれた。
我々の姿を察してか、「海から来た?」と声を掛けてくれた。
分かるもんなんだなーと思いながら、スタンプラリー台紙に印を押す。
「良い杖を持ってるねえ!海で拾ってきたか?うちで売ってるのより良いよ。」
私の富士山産ポールを見てそんな冗談も投げてくれた。
たしかに富士山オフィシャルポールは角張っていて手が痛くなりそうだ。
席に通してもらい、メニュー表を開く。
だいたい食事は800円から1000円ほどだったと思う。
1000円のカレーと400円のコカ・コーラ500mlを買った。
東京都心のランチに匹敵する物価だ。
家庭的な味のカレー。ん、学食のカレーに近いかも。
これがとても美味しかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1691819905741-U0M750OTLp.jpg?width=1200)
久々のご飯に心が踊る。
やっぱ白米は心を豊かにする。
そしてコカ・コーラの砂糖で脳を洗い、急斜面ですり減ったダメージを修復させる。
大満足のランチとなった。
ランチと言っても9:20頃だけど。
起きてから5時間以上経ってるから腹ペコだった。
山小屋を出て、脇に設置された自販機で水500mlとポカリスエットを買った。
各400円。高いけど命よりは安い。
ここから先は更に値段が上がるので、2本買っておくことにした。
そして200円のトイレを借りた。
ボットン方式だが、あまり臭いは気にならなかった。
六合目でトータル2400円使った。
トレッキングポールが無料で済んだのでトントンということにしている。
↓に続く。
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