結婚式 「定番」と「斬新」どっちが幸せ?
こないだヨロン島での結婚式の打ち合わせで、島の方と語った内容。笑
最終的にはお酒も入っていたので涙し合うほど語ったのだが、とてもいい時間だったので残しておこうと思います☺︎*
そもそも「定番」の定義も難しいのだが、
我が社のお客様のほとんどが
□ 普通の結婚式はしたくない
□ 誰とも被りたくない
□ 印象に残るような結婚式にしたい
□ ゲストを楽しませたい
□ 今までに見たことのない事がしたい
というような要望をもってきます。
中には、自宅で結婚式をしたいとか思い出の場所で結婚式をしたいとか、場所にこだわりをもっている方も多くいるので、これまでナゴヤドームや水族館、ビニールハウスで結婚式をされた方もいらっしゃいます。
↑ナゴヤドームで結婚式をされた時の1枚
我が社は「変わった結婚式をする会社」と位置づけされている事が多いみたいですが、実際のところ変わった結婚式にフォーカスを置いていません。
変な言い方をすれば自社の都合に合わせた「枠」を作っていないので、すべてお客様を軸に置くことで、叶えられないと思っていたことを叶える会社の方が正しいように感じます。
実際に、定番か否かの議論をヨロン島でしていたわけですが、ヨロン島で結婚式をしたお客様は「ヨロン島で出会い、ヨロン島で再会をし、結婚が決まった。結婚式をするなら始まりの場所であるヨロン島でしか考えられない」と言われていたお客様で、その想いを2年前にこの島の方と共に叶えています。
その実績からヨロン島の結婚式案件も増えたようで、今回はまた別の「結婚式をするならヨロン島!」というお客様の結婚式を叶えるために来ました。
斬新な結婚式には、理由がある。
変わった結婚式、誰とも被らない結婚式、誰もみたことがないような結婚式...
斬新な結婚式の否定派は「自分たち都合」とか「ゲストのことを考えない」と捉える人が多いようで、ブライダル業界では賛否両論あります。
たしかにヨロン島での結婚式はそもそも島なので、交通の便も大変不便だし、なんなら「駅」がないので、最寄り駅から徒歩圏内なんてものもなく、泊まりになるし、料理もビュッフェスタイルだし、野外での結婚式なので「ハイクオリティなおもてなし」なんてものはありません。
ですが、ここには最高の海と星と島民がいます。
普段では味わえない非日常の空間を滞在中ずっと感じることができます。
2人が出会い始まった特別な場所を共有し、一緒に喜び、一緒に遊び、島民の人たちが一丸となって協力をしてくれるという特別な経験ができます。
なんなら2人は、旅費などは自己負担してもらう代わりに、一切の会費ももらわず挙式とパーティーは完全ご招待にしていました。
↑ヨロン島の結婚式を語り出すと止まらんくなるので、その時の感動はこちらの動画をご覧ください(笑)
この2人から頂いたアンケートにも
” 友だちに会っても「あれは楽しかった!」
って言ってもらえるのって最高に幸せです! ”
と書いてあるのが印象的でした。
*もっとアンケート内容を見たい方は以下をご参照ください!
斬新な結婚式には、想いがある。
普通の結婚式をしたくないという方には共通してこだわるポイントがあります。
それは「ゲスト満足度」。いかに家族・友人に喜ばれる結婚式にするかを念頭に置き、それを料理の値段や高級感ではなく「印象に残るか」「楽しませることができるか」をもっとも大切にします。
以前ナゴヤドームで結婚式をした2人は、ドラゴンズの大ファンということもありましたが、2人とも教員で「教え子に最高の思い出を贈りたい」という気持ちからナゴヤドームを貸し切りました。
約30分は挙式に使用し、残りはすべて子どもたちに野球をやらせてあげたのです。披露宴はナゴヤドーム内のアリーナビューレストランで行い、披露宴をしながら教え子の野球を観戦するという最高の結婚式でした。
子どもたちにとっても最高の思い出になったと思いますし、最高すぎる贈り物です。自己都合ではなく、人を想う結婚式でした。ゲストはこれまでの教え子たちも含めて約1000人の人たちが集まりました。
ここまで書いていたら「定番」の結婚式は、想いがないのか?っていうようにも見えるのですが、定番・斬新どっちの方が良いとかっていうことではないと言いたいです。
定番か否かではなく、
そこに本質的価値があるか。
結婚式をするカップルには必ず「意味」があります。そしてその意味の中には今後の人生においてとても大切な軸となる「本質」が隠されています。
そもそもなぜこんな話題になったかというと、
ヨロン島の方が定番には定番なりの長年選ばれる理由がある。という話から、そう思った理由は、ある学校の修学旅行が毎年テーマパークなのに、今年は遊びだけでなく意味のある刺激を与えたいということで先生の提案で「ミュージカル」になったという。
先生の想いは理解できるが、毎年恒例になっていたテーマパークに行けると思っていたのに行けなかったことを残念に思っている子どもがいたということに、一生に一度しかない修学旅行なのに先生の「例年とは違うものを」という想いは本当に良かったのか?と疑問に思ったようです。
この話だけでは、子どもたちと一緒に考えて出した答えなのか、先生が勝手に決めたことなのかは分からないが、もし後者だったとしたら少し違うようにも感じます。なぜなら子どもたちの想いに対する本質的価値を感じないからです。
結婚式も同様のことがよく起こります。ケーキ入刀後のファーストバイトをただやるだけじゃつまらないから、特別仲の良い友人にもやったらどうか?というような提案をするプランナーもいます。そこに「結婚式を挙げていない友人夫婦がいるから、結婚式をやりたくなった!と思わせるための演出をやってあげたい」などと言う本質的な理由があれば、そこに価値が生まれるのですが、中身のないものだとどれだけ斬新なものでもゲストの印象に残るような演出にはならないと私は思います。
定番でも斬新でも、
本質的価値(想い)は伝わる。
最近の結婚式は本当に多様化していて選択肢がどんどん増えています。特に高砂席(新郎新婦が座るメインテーブル)は、テーブルと椅子ではなく、ソファ席になってきたりと常識が良い意味で崩れています。そしてその新しい常識の走りとなったのはやっぱりCRAZY WEDDINGさんだろうと思います。CRAZYさんは我が社も関わりが多く、勉強させてもらったこともたくさんあります。ただCRAZYさんの一番の魅力は斬新な空間デザインではなく、その空間をつくるまでの過程にあると思います。我が社も斬新なデザインを演出することは多くありますが、その前の過程(プロセス)を一番大切にしています。
こんなことを言うと嫌われそうですが、我が社のデザイナーがある他社プランナーに「天井から吊るすデザインをやりたいのだが、どうやってやるのか?」と相談され「その新郎新婦はどんな人で、どんな想いから吊るしたいのか?」を聞き返すと「いや、ただ吊るしたいだけなんで...。」と言われてしまい困っていました。
我が社のつくり方では「意味」を知らないと「提案」ができないのです。吊るすにしても2人の背景や理由で、吊るすものも吊るし方も何百通りにもなるからです。
↑この新郎新婦の結婚式のコンセプトは「JAM SESSION」で楽譜が吊るされています。コンセプトの意味などはまたそのうちに紹介します☺︎
本質から生まれる価値
結局は定番でも斬新なものでも、そこに2人ならではの価値を生み出すことが大事で、その価値は「本質」から見出すことができる。
その引き出し方は「コンセプトワーク」からヒントを得て作っているわけですが、コンセプトワークについてはまたどこかの回で残したいと思います!
結論、定番がいいとか斬新がいいとかそうゆう表面的なことではなく、2人の想い(本質)を見いだせているか、表現できているか、を大切にしたいな〜と私は思います。
ただひとつ言えることは、創業当初から我が社の結婚式をする会場のカテゴリーは「その他」が多い。笑(というか年々増えている....)
* 2016 - 2017 施行会場カテゴリー分け
* 2018 - 2019 施行会場カテゴリー分け
最後まで読んでいただきありがとうございます☺︎*