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理解者以上

 こんばんは。真夜中ですね。
 わたしは今、強い飲酒欲求に苦しんでいます。そして今、誰も頼るものがありません。
 アルコール依存症のわたしは、いかなる飲酒もしてはなりません。命にかかわるのです。

 なぜ頼るべきものがないか?
 それはほぼ1週間前の、精神科の診察によります。主治医から、どんな人とも適切な距離を置くことを提案されました。
 わたしはすぐ、他人と距離が取れなく(多くの場合近すぎて)、人間関係がぐちゃぐちゃになり、駄目になってしまうことが多いのです。
 たとえ理解者であっても、いや、理解者なればこそ適切な距離が必要だ。相手に負担をかけたり、おぶさり過ぎないためにも。
 と提案されたのですね。

 これまでの経験上、十分納得のできる事柄でした。
 しかし、何かしら依存してしまいがちな私はどーしたらいいか?

 答えは、神。
 神さましかいないですよー。

 すべての人間と距離をとらねばならない状態、何で埋める?
 さてさて、人間以外のもの。
 これまでやってきたことは、アルコール、喫煙、性的逸脱、スピード、買い物などでした。
 とりわけ酒と性に関するものが多かったですね。

 このように、人間関係も、物や行為も、一切の人間的な慰謝が期待できない者は、古来、人智を、そう人間の知性をこえた存在を見いだして来ました。
 わたしも苦闘の末、古人と同じく、超知性なものに行き着いたわけです。

 例えば。
 今現在のように、ひとり飲酒欲求に苦しんでいる時には、(飲酒欲求と戦っている私を、神さまは見ていてくださる。かならずや神は、苦しんでいる私に、あわれみをかけてくださる)と信じるのですね。

 人はみな、苦しみのなかでこそ、神と出逢うのだと思います。

 真夜中ですね。
 わたしはひとり、飲酒欲求と戦っています。
 神のあわれみを信じて。
 またこれまで私がやってきた、罪なことへのゆるしを信じて。

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中村藍作
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。これからもがんばります。中村 拝。