わが三部経

 こんばんは!雪にお気をつけください。
 
 高僧・清沢満之は、自己の三部経として、『阿含経』・『エピクテトス語録』・『歎異抄』をおいていたそうです。
 『浄土三部経』にならったものですね。

 わたしの三部経はというと、第一にやはり『旧新約聖書』。
 そして『アルコホーリクス・アノニマス(ビッグブック)』がまず挙げられます。
 どちらも霊的な本であり、これを軸として地球規模の大きなコミュニティが出来ている書物です。
 
 『聖書』は説明不要ですね。
 『ビッグブック』は、アルコール依存症をはじめとして、いろんな疾患の治療グループの基本書です。
 今、地球上で何千万・何億人という人がこれを読んで、新たな人生を切り開いています。

 三番目はドストエフスキーの遺作にして集大成・『カラマーゾフの兄弟』です。
 その宗教・哲学の精華である『ロシアの僧侶』の章を毎晩寝る前に音読しています。
 これは、世界文学上の奇跡です。
 『聖書』の精神の注解と言っていいです。

 さて、これら三冊に通底している思想があるとすれば、仏教でいうところの「他力」ですね。
 みんなちっぽけな人間的尺度を離れた広大な世界に生きろと、語り掛けてきます。
 また、事実そういう世界に連れ出してくれます。

 これらを毎日、自分の深いところまで刷り込み続ければ、長い年月には、生き方が確実に変わるでしょう。
 生涯かけた楽しみですね!

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中村藍作
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。これからもがんばります。中村 拝。