蛍光インキで印刷<後編>
蛍光インキによる印刷をご紹介しているシリーズの後編です。
無事お客様からも校了いただきいよいよ印刷です。
2.印刷!
弊社の印刷機は一度に表4色、裏4色を刷れる8色機。
そのため、5色印刷するにはプロセス(CMYK)の4色を刷ったあとに
もう1度印刷機に紙を通す必要があります。
まずはいつもどおり4色の印刷から。
そして、蛍光インキをセットして印刷。
今回使用したインキは TOKA T&K TOKA FLASH VIVA DX500 という
かなり発色のいいという噂のオレンジ色のインキです。
その噂通り・・・
目が、とてもチカチカします(*⁰▿⁰*)
ずっと見ていると網膜が焼けそうで
3倍と言われる光量を実感しました。
最近は目をいたわる商品が身の回りにあふれていて
その恩恵にあずかっている私には
目を閉じたときに瞼の裏に残像が見えるぐらいきつかったです…(笑)
オペレーターも「眩しい!」と言っていました。
3.完成!
その後断裁、折りを行って完成したのがこちら。
校正紙との差も歴然。
納品の際にはお客様も蛍光の眩しさに驚かれていました。
インキの発色は言わずもがな
紙のピカピカした光沢と蛍光インキのマットな質感の差がとても面白いです。
これはぜひ現物を触って感じてもらいたいです。
「抜き合わせ」にしていたイラストと蛍光の部分もピッタリ合ってます!
今回使ったエスプリFPという紙は光沢面が片側のみなので、
中面は比較的落ち着いていて読みやすいと思います。
外と中とでまた違った楽しみ方ができますね。
お客様にも大変喜んでいただくことができました。
主に岡山市、県内で配布されるということですが
機会があればぜひお手にとっていただきたいです!
4.補足
今回は予算の都合で蛍光部分を1度刷しかできなかったのですが、
オペレーターにインキを盛り気味に刷ってもらいました。
仕上がりとしては1.5度刷ぐらいになったかなと思います。
また、印刷後は4日ほど寝かせてから仕上げ工程に入りました。
印刷したばかりのときはまだインクが紙に定着していません。
特にピカピカ系の用紙(=キャストコート)のときは
鋭利なもので引っ掻くとホロホロとインクが取れてしまう現象が起こります。
(専門用語でチョーキングというそうです)
時間的な制約があるときにはインキに膠(にかわ)を混ぜて定着をよくするみたいですね。
弊社では経験がないのですが、機会があれば検討したいところです。
そして今回、インキのセレクトなどは
グラフィック社さんの『オフセット印刷サンプルブック』を参考にさせていただきました。
さて
2回に渡ってお届けした「蛍光インキ印刷」
いかがでしたでしょうか?
PCやスマホの画面上ではできない表現方法なので
印刷してる!という実感があって納品までとても楽しかったです。
私(営業担当)にとっては初めての経験でしたし、
デザイナー、オペレーターにとっても貴重な機会となりました。
ビビットな感じが伝わる写真が
うまく撮れなかったのが少し悔やまれますが、
なんとなくでも伝われば嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?