「本能的な諦め」がつかないなら、その道は一度選んでみたいよねって話。
フリーランスコーチの中野です。
今日は、「諦め」というテーマについて少し話していきます。
30年間近くしぶとく生きてることもあり、願望を叶えたり諦めたりという経験はそれなりに繰り返してきました。
私の持論ではあるけれども、「諦め」には2つの
種類があると思っていて、その2つの種類とは
に分けられると思っています。
この記事では、
なんだかんだ言って私たちが諦められないのは、
理性的に「諦める目的」を考えてるからかもしれないよ。
ということを書いていきたいと思います。
赤点まみれの成績表と、尊い営みと。
15才のときに、ドラムを始めたんです。もともとロックが大好きだったし楽器を演奏することも好きだったから、どんどんのめりこんでいって。
高校選びも、「軽音楽部があるところ」で選びました。今では軽音楽の全国大会に出ているような都内の有名な高校です。
軽音楽部のくせに、髪は染められない、ピアスはつけられない、OBOGのフィードバックは正座をして聞く(当時)。
ロックとは程遠いバカ真面目な部活でしたが、プロ講師から理論的に音楽を学ばせてもらったり、アンプやスピーカーがめちゃくちゃいいやつだったり、レコーディング機材の触り方を教えてもらったり、と、高いレベルで音楽に没頭できる最高の環境でした。さすが学費高いだけある。
そんな環境で部活生活を送った私はめきめきドラムが上手くなり、音楽がもっともっと大好きになりました。演奏する喜び、曲を作る高揚感、自分たちの音楽を他者に聴いてもらうこと。ひとつひとつの造作すべてが、尊い営みでした。
私の高校は、偏差値60オーバーの都内でも有名な大学附属の学校でした。
だけど私は、勉強なんかよりも音楽が面白くて面白くてたまらなくなってしまったのです。
持って帰るのはいつも赤点まみれの成績表。だけど、このままでは大学に行けないかもしれないという事実に焦りは感じず、「ああ、音楽で食べていきたいのかも。」という想いが漠然とありました。
本当の天才に触れたらさ、「挫折」じゃなく「納得」をするんだ。
高校生にもなるとバイトが出来るようになるので、私は部活の合間で週末にせかせかとお金を貯め、好きなアーティストのライブのチケットを買っていました。
渋谷、新宿、台場、新木場、下北沢、赤坂、西川口。
出入り口にいるタバコを吸っているお兄さんたちにビビりながらおそるおそるドアを開けたライブハウスもあれば、番号が呼ばれるのをいつかいつかと待ちわびる大きな会場もありました。
だけど、ある「天才たち」の演奏を見たとき。17才の私は確信してしまったのです。
「あ、私にはこの道は無理だ」
たしか前から3列目くらい、右側の場所でステージを見上げていたのだけれど、今でもあの景色を鮮明に覚えています。ライトがまぶしくて、そんなに大きくないはずのステージがめちゃくちゃ広く見えて。私は、手汗をかいていて。
ココに立つ自分が想像ができなくて、
音楽家として生きる自分の映像はそこにはなくて。
このステージに立つまで、
このライトを浴びるまで、
私はここまで音楽に身を振り切れない。
その「諦め」は、とても本能的に感じたものでした。
プロミュージシャンになりたいという気持ちに真向勝負をしかけてきたのは挫折ではなく、”納得”だったのです。
あなたが諦めきれないのは、「まだ道は探せる」という本能が残っているからだ
私はコーチという仕事柄、お悩みを聞くことが多いです。
「フリーランスになりたけれど・・」「起業してみたいけれど・・」「自分の名前で仕事をしていきたいけれど・・」
ビジネスづくりのサポートをしていることもあり、ファーストコンタクトとしてご連絡をいただく多くのケースは、こんなお悩みが多いです。
そしてその悩みに続く言葉は、
「私にはスキルがなくて。」「私、大した経験がなくて。」「本当にやっていけるか不安で。」・・・
個々の状況はあれど、10個のお問い合わせがあれば8~9個はこんな話に集約されます。会社を辞めてフリーランスになりたいと思ってるけど、なんだかんだもう2、3年経っちゃって・・という方もいます。
そんな中、「もうこの道を諦めた方が楽なのかもしれないけど、諦めきれないんです。」というお悩みをいただきました。つい最近のことです。
私は、そうやって独立する道や起業する道を諦めきれないのは、「道は探せる」という本能があなた自身に残っているからなのではないかなと思っています。
プロミュージシャンという道を諦めた17才の私。29才になってもハッキリ思います。自分が音楽家になる道は、やっぱりありませんでした。
でもきっと、ステージに立つ自分を想像できているのなら、「まだ道は探せる」と信じている自分がそこにいるのです。
フリーランスとして自由に生きること。
自分の名前で仕事をすること。
自分の仕事を自分でつくっていくこと。
そんな映像が頭に浮かぶ時点で、あなたがどれだけ「諦めた方が良いのかも」と思っていても、本能ではそれらを叶えられる道を探しているのです。
私たちは、理性的に「諦める目的」を考えてしまいがち
私にとって、ミュージシャンになるという夢の諦めはロジックの立つものではなく、直感的なものでした。
ミュージシャンになることへの未練はひとつもありません。今この歳でも、藤井風の動画を見るたびに、米津玄師の曲を聴く度に、「ああ、無理、叶わんもん。」と思うわけです。
ですが、フリーランス起業でそれを置き換えると、どう思うか?を考えてほしいのです。
例えば、コーチングやコンサルで起業したい場合。
自分よりコーチングがめちゃくちゃ上手いコーチに出会ったり、自分よりものすごい経歴のコンサルに出会って、どっと落ち込んだとします。私には出来ないのかも・・と不安になったりします。
でもそこで、「うわあ、私じゃこの世界は無理だ!ワハ!」と綺麗サッパリ納得までしてしまうことって、不思議なことに意外と少ない気がするんですよ。
なんでなんですかね?そこで直感的に諦められない理由、もう気づいてたり、しませんか。それ、「技術じゃない」「経歴じゃない」って、薄々気付いてるからだったりしませんか。
・・と、例えばの話をしてみたけれど。
スキルがないとか、経験や資格がないとか。
「私はここがああで無理だから」と論理的に・理性的に思えるうちは、諦めを受け入れるための目的を必死に探しているだけんじゃなかろうか、と思ったりするわけです。
本能的な諦めと、理性的な諦めを見極める
このnoteを読んでくれているあなたが諦めるべきかどうか迷っていることは、「本能的な諦め」と、「理性的な諦め」どっちでしょうか。
「本能的な諦め」ではないのなら、私は、その道を一度選び取ってみてもいいんじゃないかなと思っています。
「諦めたくない」なら、勇気を出していつか私に相談してほしいなと思います。待ってるかんね。
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