これからに時代に必要なのは 、todoリストではなく、「not todoリスト」!
みなさん「to doリストをこなそう」と頑張っていませんか? 「to do リスト」を作れば、タスクをやり忘れることなく効率的に消化でき、目標達成に近づいていく。このように考えている方が多いと思います。
しかし実は、「to doリスト」には危険な側面もあるのだそうです。それを教えてくれるのは、ピョートル・フェリクス・グジバチさんの書籍『ゼロから“イチ"を生み出せる! がんばらない働き方』です。
それは「インパクトが小さく、学びも少ない」作業ばかりを書き連ねて、それを「こなそうと頑張ってしまう」危険です。
そのような仕事を「捨てる」ことが、ピョートルさんがこの本で最も伝えたいことです。
捨てることが、生産性を5倍、10倍に高め、インパクトの大きい仕事を実現する上で欠かせないことなのです。ズバリ「to doリストはもう、捨てましょう」ということです。
to doリストよりも重要なのが、「not to doリスト」、つまり「やらないことリスト」です。今「to doリスト」に入っているタスクは「本当にやる必要があるのか?」と疑うところから始めてみましょう。
自分の仕事を「インパクトの大小」と「学びの大きさ」でマトリスクにすると、次のように分類できます。
❶ インパクトが大きく、学びも多い仕事
❷ インパクトは大きいが、学びは少ない仕事
❸ インパクトは小さいが、学びは多い仕事
❹ インパクトが小さく、学びも少ない仕事
最優先したいのは、当然①「インパクトが大きく、学びも多い仕事」です。端的にいうと、「自分以外にはできない仕事」がこれに当てはまります。
②「インパクトが大きいが、学びは少ない仕事」は、その仕事を学びたいと思っているほかの人達に回していきましょう。自分でやる必要はありません。
③「インパクトは小さいが、学びは多い仕事」は、長期的な投資として行うイメージを持つとよいそうです。自己投資がまさにこれに当てはまりますね。すぐにはお金にならないかもしれませんが、将来の土台づくりのため時間を充てるのです。
最後の④「インパクトは小さく、学びも少ない仕事」は、最も優先度が低く、もはや自分でやる必要のない仕事です。いわゆる「作業」で、ここに当てはまるものは、not to doリストに入れてしまいましょう。
④を極力捨てて、①や②の仕事にフォーカスすることが、生産性を高めるための基本的な考え方です。
ですから、自分にしかできないことや、やらなければいけないことに注力し、全力を注ぎましょう。時間が有限なので、どうでもいいことに時間を取られてはいけません。
確かに、タスクを処理するとスッキリしたり、達成感を味わえます。しかし、あくまでそれは短期的な快楽です。
もっと未来を見据えた長期的な視点でモノゴトを考えるために、「not to doリスト」をつくってみてはいかがでしょうか。