先天的にカフェインに弱い体質の人が存在するという事実。
みなさんは、1日にコーヒーを何杯飲みますか?
朝食に、眠気を覚ますとき、ちょっと一息つきたいときなど、コーヒーや紅茶などのカフェイン飲料を飲むことは世界中でも当たり前のように普及しています。
カフェインを摂取することで、眠気を覚まし、集中力を発揮し、生産性を向上させる効果があることがすでに研究でもわかっています。
ですが、少し待ってください。実は、カフェインにも強い人と弱い人が存在するのです。
最近では、カフェやコンビニなどで、カフェインを抜いた「デカフェコーヒー」や「カフェインレスコーヒー」をよく見かけるようになりましたよね。カフェインをたくさん摂取したい人にとっては、イマイチ存在意義がわからないかもしれません。
しかし、お酒のアルコールに弱い人がいるように、世の中にはカフェインにも弱い人が少数ながら存在します。ちなみに僕もそのうちの一人です。
カフェインが弱い人の特徴
・飲んだあと、体に力が入らず震える
・動悸がする、ドキドキする
・頭が痛くなる、気持ち悪くなる
・吐き気を覚え、食欲がなくなる
・夜、目が冴えてしまい寝付けなくなる
僕はカフェインを摂ると、下の3つの特徴が体に表れます。特に顕著なのが、食欲のなさと眠れないことです。
もともと小食な方なので食欲の減少は困ります。昔からよく、頭痛・腹痛・吐き気を伴っていましたが、その原因がカフェインだと気づいたのはごく最近です。
また、寝つきが悪く、眠りの質が浅いことも長年の悩みの一つでありました。午後にカフェイン飲料を飲んでしまうと、夜の寝付けが非常に悪いのです。ですから、基本的にはカフェインはできるだけ控えるようにして、摂るにしても午前中と決めています。
こうした症状は、あまり周囲から目につきにくいため、周りの人に伝わりづらいのが現状です。カフェインハラスメントなんて言葉もあるようなので、嫌がらせにならないよう注意してください。
カフェインに弱い人は分解できていない
カフェインに弱い人のことを、「神経質だから」「過敏に反応しすぎ」などと精神的なものだと捉えている人もいるかもしれません。
しかし、お酒に弱い人には「肝臓でアルコールを分解する酵素の能力が弱い」というように遺伝的な理由があるように、カフェインに弱い人にも科学的に理由が存在するのです。
一般的にカフェインが体の中ではたらく時間は、飲んでから30分〜5時間と言われています。5時間経つころには、体の中でカフェインが半分以上分解され、尿として排出されるのです。
このとき、カフェインの分解を行うのは、肝臓の中にある「CYP1A2」という酵素です。遺伝子によってこの酵素の配列が組み替えられ、分解するのが早い人と遅い人が生まれることになるのです。
まとめ
身近な周りにカフェインに弱い人が存在しない人はにとっては、初めて聞く話の内容だったかもしれません。ですが、これはまぎれも無い事実であり、僕と同じような悩みを持つ人が一定数存在しているのです。
「世の中にはこんな人もいるのか」程度で十分ですので、認知してもらえると嬉しいです。
また、アルコールに弱い人と同じようにカフェインに弱い人でも、楽しめる場所やサービスが増えていくことを願います。