なかにし

最近のお気に入りや思ったことについて書きます

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最近の記事

OGRE YOU ASSHOLE「自然とコンピューター」

はじめに OGRE YOU ASHOOLEの5年ぶりの新譜、『自然とコンピューター』を聴いた。 リリースされて間もないが、僕はこれを最高傑作と位置づけた。しかしそう断言してしまうのも少々恐ろしいので、その理由を過去の作品とともに探ろうと思う。 その前に、まずは作品そのものについて触れておきたい。 『自然とコンピューター』前作とは打って変わって、ほぼ全編に渡ってシンセサイザーがフィーチャーされている。ライブでもある時期からシンセサイザーがステージに置かれるようになり、特に

    • HITORI GROOVE 「生活と芸術」 解説

      はじめに 僕はHITORI GROOVEという名前で音楽を作っています。この度、「生活と芸術」というアルバムをリリースしたのでその解説を書きます。

      ¥100
      • 2021年聴いためちゃ良かったアルバム <エレクトロ編>

        ●Logic System「VENUS」(1981)事実上のYMOメンバーである松武秀樹のユニット。サブスクのおかげで容易に聴くことができるようになりました。一応テクノポップみたいな扱いになってますが、シンセを多用してるだけでかなりフュージョンやニューエイジっぽい作風だと思います。ここ数年のジャパニーズ・シティポップブームからのフューチャー・ファンク、ヴェイパー・ウェイヴの要素を確かに感じる「逆に今っぽい」作品。名盤です!! ●猪野秀文「In Dreams」(2021)細野

        • 今年聴いためちゃ良かったアルバム <アンビエント編>

          ●Satoshi & Makoto「CZ-5000 Sounds & Sequences」(2017)リリースは2017年ですが、90年以降に制作された膨大なアーカイブの中から11曲をセレクトしたという事実上のベスト盤。今までほとんど発掘されなかったのが不思議で仕方がないほどの極上のニューエイジです。シンセサイザーの心地よい音色は懐かしさと革新性たっぷり。エキゾチックな雰囲気がありつつも無機質なアンビエントテクノの要素もあり不思議です。マニュエル・ゲッチングのE2-E4を感じ

          合法ナポリタン

          僕は以前勤務していた職場の名札に「ナポリタンが好きです」と書いていたぐらいナポリタンが好きです。 およそ10年間ナポリタンの研究を続けてきましたが、ついに納得のいくナポリタンが完成したのでそのレシピを公開しようと思います。題して「合法ナポリタン」。僕が国なら法規制するうまさだからです。週1で食ってます。みなさん、恋人や配偶者の胃袋と脳みそをわしづかみにしてメロメロにさせちゃいましょう。 【合法ナポリタンの作り方】【材料】 □パスタ:1束…1.7ミリを推奨 □玉ねぎ:1/4

          合法ナポリタン

          コロナ禍の夏とセミについて考えた話

          はじめに今年はコロナの影響で、お祭りや花火大会などのイベントが軒並み中止になったりオンライン開催になっています。花火の無観客の中継なんて最初は「んなアホな!」とか思ってましたが、全然ありになってきました。むしろ密が避けられない観客ありのイベントは下手な軽犯罪より叩かれてしまいますね。 そういうわけで「人為的だが自然発生的に感じる夏」を全く感じなくなってしまいました。依然としてコロナにコントロールされている我々人類ですが、そんなことはおかまいなしに夏を提供してくるやつらがいま

          コロナ禍の夏とセミについて考えた話

          清野とおるのツナ缶をやった話

          ●はじめに 〜清野とおるのツナ缶とは〜「東京都北区赤羽」のヒットで知られ、壇蜜との結婚で更にその名を広めた漫画家、清野とおるの「その『おこだわり』、俺にもくれよ!!」という漫画に登場する氷結に合う理想のツマミのことです。単行本1巻の表紙にもなっています。 百聞は一見にしかず、ということでまずは読んでみて下さい。こちらから無料立ち読みができます。 どうですか?めっちゃ食いたくなったでしょう!?しかも漫画としてめちゃめちゃ面白くないですか?おまけにすぐに実行できそうなネタが多

          清野とおるのツナ缶をやった話

          最近の良かったアルバム 独プログレ・アンビエント編

          ●はじめに4月頃にジャーマンプログレにどハマリしました。 元々クラフトワークが大好きで、そこからテクノやマニュエル・ゲッチングの「E2-E4」(1984)やタンジェリン・ドリームに傾倒していったので、自分の中では第2波という感じです。その流れで環境音楽(アンビエント)にも関心を持ち始めました。 環境音楽というとブライアン・イーノの「Ambient 1 : Music For Airport」(1978)が不朽の名作として挙げられます。 しかし、それ以前にアシュ・ラ・テンペ

          最近の良かったアルバム 独プログレ・アンビエント編

          マスクでアイデンティティがわかる話

          先日、定期的に開催している飲み会がありました。(僕が毎回言い出しっぺなので正確には「ありました」じゃなくて「しました」です。) 僕を含めて3人のこぢんまりとした会なのですが、このご時世なのでもれなく全員マスクを着用していました。 僕は普段ピッタマスクのライトグレーを着用しています。ピッタマスクとは、洗って繰り返し使えると言われているポリウレタンのマスク。これです。 僕以外の2人は白の不織布でした。 不織布(白):ピッタマスク(ライトグレー)=2:1 これを把握した瞬

          マスクでアイデンティティがわかる話

          最近の良かったアルバム SSW編

          ●mei ehara「Ampersands」(2020) 今回のアルバムはグルーヴ感のあるバックバンドを揃え、メロディ以外の部分でも非常に良いアプローチを行っています。特にギターは一聴して鳥居真道だとわかるほどに特徴的(僕がトリプルファイヤー好きなだけか)。でも決して主張が強いわけではなく最高の塩梅。 深夜、洗濯物でも畳みながらゆっくり聴きたい1枚。じわじわと染みてくる名盤です。レコードの方が良さが出ると思いますが、既に完売で入手できず。 ●井手健介と母船「Contac

          最近の良かったアルバム SSW編