◉クリスマスヤッホイ。
クリスマスが近い。
毎年我が家にはサンタさんが来る。
私以外。
妻にも来る。長男にも来る。次男にも来る。何なら私の愛するぬいぐるみ達にも来る。
だが俺には来ない。
明るさで悲しみを乗り越える写真。
長男は言う。
「パパにサンタさんが来ないのはみんなが寝た後もずっとゲームしてるからだよ。」
パパの私生活の乱れはウチに来るサンタさんが一番よく知っている。
自分のたるんだ二重顎を見てみれば言い返す言葉もない。
若干5歳からこの身を切り刻むようなフレーズウエポン。
「サンタさん 来るも来ないも パパ次第」
冬を彩るクリスマス川柳が私の口から誕生した。
今の良かったじゃんの背中。
歳を重ねれば次第にサンタさんへの期待が無くなって来る。
サンタさんなんて来ない。
誰が言い出したのか。わずかな可能性にかけてみたくないのか。
私は47歳だがそんな絶望に満ち溢れたセリフは決して言いたくない。
わかっている。わかっているのだが
いくつになってもクリスマスイブの夜は一応靴下をぶら下げて寝る人間ではありたい。
だってサンタさんがもし来たらどうする。
来てみたものの靴下が無くて帰るパターンもあるだろう。
「まだサンタ来るとか言ってんのか?」
息子よ。周りの人間にそう言われても安心しろ。
うちには永遠にサンタさんが来る。
「サンタさん 来るも来ないも パパ次第」
よい川柳だ。
今年は私の元にもサンタは来るだろうか。
おかわりが絶えない食事に深夜おもちゃにゲーム。47歳の乱れた私生活。
「サンタさん 来るも来ないも 俺次第」
それではまた。