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よくある勘違いシリーズ⑤指弓のトレーニング?
レッスンで見かける、よくある勘違い。
初めて見た指弓と呼ばれる動き。誰しもなんとかしてものにしよう、と試行錯誤します。
前回書いた通り、指弓は弓を止めないための技術ではありません。
弦と弓の平面、そして弓の軌道を乱さずに正しく止まるための技術です。
そして、指を能動的に動かすのではなく、腕の動きに合わせて、受動的に指の構えが変化します。
とはいうものの、関節が自由に動いたり、弓と指の触れ具合は慣れておかないと怖いものです。
指の変化には、縦方向と横方向があります。
僕自身の理解では、縦方向より横方向が大切です。
縦方向は弓の場所次第で、右手にかかる弓の重さが変わるので、指がまさに受動的に変わります。
なので、弓を上下させる指の屈伸はオススメしません。これこそ、弓にかかる重さのムラをつくりかねません。(高度な表現のテクニックとしてはあります)
横方向の動き、弓の軌道を正す動きのトレーニングが重要です。
とはいえ、この動きを指主導でやると、誤り。
そして、この動きは腕の動きと連動する。
見た目から入ると、勘違いします。
新しく学ぶテクニックが、違う木の接木にならないように、幹をしっかり理解して、伸ばしていきたいものです。
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