環境で導く〜身近なところから
環境で育てる、環境で導く。
入り浸ってきた幼稚園で深く考えさせられたことで、街のバイオリンの先生であれ、ここは大切だと考えています。
発表会やリサイタルは時間も金銭面もご負担があるものです。それゆえに誰でもできる環境づくり、も大切だと思っています。
よく提案するものを挙げてみましょう。
例えば、きらきら星がなんとか弾ける、という習熟度だったとしても、調によってはハッピーバースデーが弾けるでしょう。
であれば、親御さんとか、おじいちゃんおばあちゃんのお祝いで一曲!とか、誰でもできますよね。
今の世の中、タイミングを逃したとしても動画を送ることも出来るでしょう。
篠崎バイオリン教本三巻にはポジションの練習として荒城の月なども入っています。こういった名曲や唱歌もおじいちゃんおばあちゃんには大変喜ばれます。殆どの場合一緒に歌い始める方が多いと思います。
それはもう規模とは関係なく立派なコンサート、興奮するライブです。
もちろん、自分一人を慰めるための楽器の在り方も大切ですが、ヴァイオリンは人に聴かせるために進化してきた歴史があります。
そこを踏まえて、どんな人も一度は人前で弾いてほしいと思います。
ごく稀に、「お父さんの誕生日に弾きたいから教えてください!」という子、います。
これって、すごく素敵なことです。