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よくある勘違いシリーズ②右手の親指
レッスンで見かける、よくある勘違いシリーズ。
右手の親指について。
まず、このフロッグ、革巻や銀糸や絹糸のラッピングあたりを眺めてみましょう。
どこに親指を当てていますか?
こうするとわかりやすいかも知れません。
水色の丸のところは、親指を入れるための隙間ではありません。たまに、毛替えのときに、親指のスペースを注文する人がいるとかいないとか...
海外のオークションを眺めると、ここに親指や爪が当たってえぐれてしまっているかわいそうな弓がよく出てきます。
ピンクの部分が本来の親指の場所。
英語ではサムグリップ、親指を置くための革なんです。
もちろん、親指の指先の形や、関節の動きは人により様々です。そう言った事情で、ここにゴムチューブをつけて、親指が滑らないように固定している人もいます。
構えを突き詰めることは、自分の身体のことを深く知ることでもあります。さまざまな工夫によって、良い音や表現ができれば、御の字です。でも、思い込みで本来の機能を使わずに、相棒である楽器を傷めることは避けたいと思います。
知らずにするか、知っててするか、気をつけていきましょう。