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「60歳パパの子育て。息子、初めての運動会!」

颯馬(ふうま)は、15日(土)から24日(月)まで風邪で保育園を休んでいたから、10日ぶりに行く25日(火)の登園は大変だった。
「やだー、保育園いかない」
と、なかなか着替えてくれない。ベッドへ逃げて横になって親を困らせるのを楽しんでいるかのようだ。

保育園で3歳の誕生日を祝ってもらった。身長96.4cm、体重15.0kg。
「お名前は?」
「なかむら ふうまくん!」

「ふうまくん、いくつになったの?」
3つの指を立てて
「3さい!」

「すきな食べ物は?」
「ぶどう!」

練習ではできなかったから、先生たちは感動していた。
「ふうまくん、本番に強い子ですね」

ずっと保育園の運動会ができなかったから、ようやく実現できた秋の運動会。「風邪で参加できないかも」と、思っていたし、授業参加も保護者1名までと制限されていたから、久しぶりに美香と夫婦一緒に参加できて嬉しかった。

園長先生の挨拶で知った。なんと創立70周年らしい。そして園長先生は90歳!秋晴れの天気の中、子どもたちの元気な声が響いた。

ずっと保育園を休んでいたから誰よりも練習量が少ないからフルーツポンチのダンスは、ちょっぴり振付を忘れているようだった。

そんな中、徒競走は2位。颯馬自身、走るのを楽しみながら笑顔で走っていた。

1歳の時、ようやく立っちできた息子が、3歳の今、走ってる・・・そう思うと感慨深い。

最後のリレーでは、アンカーとなった名前も知らない園児にウルっとした。周回遅れとなって誰もいないトラックを全力で走る姿に感動したのだ。そして、その子を思いっきり抱きかかえて「がんばったね!」と褒め称える先生の姿にもグッときた。

元気に走る我が子はもちろん、頑張った園児たち、円滑に進めるために動く先生の姿から、元気をもらえた一日だった。

 未来を心配するより
 この瞬間を楽しむ
 福島正伸



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