映画『ライフ・イズ・クライミング!』5.12公開 !小林幸一郎 鈴木直也
嬉しい!前回映画の紹介をしたnote記事「5.12公開 !映画『ライフ・イズ・クライミング!』試写を観て・・・」が、note公式マガジン「映画 記事まとめ」に掲載された。
今回は、映画の主役の2人、コバちゃん(小林幸一郎)、ナオヤ(鈴木直也)の2人に俺がパーソナリティを務めるvoicyラジオにゲスト出演をした5日間をまとめて紹介したい。
今回の映画を監督した中原氏がナオヤにインタビューをしたのが2019年。偶然にも俺とナオヤの対談動画、「地図を捨てたオトナ達」を収録した時期と、ほぼ一緒だった。ここにも縁を感じた。この動画は、友人つよぽん(石原剛)と一緒につくった「未来の旅社(ミラタビ)」で "カッコいい大人" を紹介するシリーズで、ナオヤが自身の生き様を語ってくれている。
「地図を捨てたオトナ達」鈴木直也(前編・後編30分ずつ )
鈴木直也とのvoicyラジオ(2020年2月、動画の収録を終えて居酒屋トーク)
映画のDVDと一緒に送られてきたチラシの画像に心を奪われた。俺が何度も訪れた思い出の場所 "メキシカンハット" で撮影しているからだ。
しかも、2人がてっぺんを目指すユタ州モアブのフィッシャー・タワーズの尖塔・・・俺にとってモアブは7年前に亡くなった妻とMTBと乗馬(初めての外乗)を愉しんだ思い出の場所でもある。そして、対談して最初にウルっと来たバイクに2人乗りして「サイコー」と叫ぶ場所がギリシャのカリムノス島だと知った。俺が25歳の時、会社を辞めて一人、3ヵ月の海外放浪中、ギリシャのミコノス島をレンタルバイクで一周した時のあの「気持ちいい風」を思い出した。
更に、コバちゃんが「あなたの目の病気は治せないので失明します」と医師から告げられた時、「これから、どうやって生きて行けばいいのかわからない・・・」と思ったその感覚にも覚えがあった。
俺は2016年2月、22年連れ添った妻が病死し、2018年10月、56歳の時、好きで好きで、ありったけの情熱を傾けて22年経営していた旅行会社を畳んだ時、まさにそう思った。だから、自分事として対談できた。まず、現在55歳のコバちゃんがナオヤと出会うまでを話してもらった。1,146回目から1回10分、全5回のvoicyラジオ対談、フォローして聴いてほしい。
意外だったのが世界選手権4連覇をしたコバちゃんは幼少時代、「一番嫌いだったのが体育だった」ということ。おまけに勉強もできなかったから、周りの友達のことを「カッコいいな」と憧れていたらしい。登山専門誌「山と渓谷」で道具に頼らず自分の力で登るフリークライミングを知り、「誰かに勝つとかではない。自分の目標に向かって行けるところまで行ければいい」という世界観に触れた。高2の夏休み、クライミングスクールに申し込んだことが人生を変えた。屋内に人工壁を設置したクライミングジムがなかった時代、自然の岩でフリークライミングを楽しんだ。
大学を卒業し、旅行会社に就職し3年勤めた後、アウトドア・ブランドL.L.Bean(エルエルビーン)に転職した。カヌー、キャンプ、MTBなどアウトドアの体験をする担当責任者となった。28歳の時、前述した「失明すること」を医師から宣告された。
「どうやって生きていけばいいのかわからなかった」コバちゃんに、医師は告げた。
「大切なのは、これから、あなたが何ができなくなるかではなく、何をしたいのか、どうやって生きていきたいのかが大事です。自分にしたいことがあれば、周りの人も社会の仕組みも病院も、あなたを支えられます」と。
この言葉で、後ろ向きだった見方が変わり、人生を前向きに考えられるようになった。
2003年コバちゃんがアメリカ・コロラド州に暮らす友人の結婚式に招かれて、デンバー空港に迎えに来たのがナオヤ。映画にも登場する2人の共通の友達マウさんの結婚式だった。15歳の時、フリークライミングと出合うナオヤ。16歳の時、フリークライミングと出合ったコバちゃん。なんだか偶然の出会いではなく必然に感じた。
2010年のパラクライミングのワールドカップでは、大会の運営側だったコバちゃん。翌2011年には選手として参加したコバちゃんのサイト(視覚)ガイドとして、ナオヤはクライミングパートナーとなった。
コバちゃんは「ナオヤとの関係が深まったのは10年前の2013年だ」という。ギリシャ・エーゲ海に浮かぶカリムノス島。世界的アウトドアメーカーTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)が島を貸し切った一大イベントで「パラクライミングをもっと知ってもらおう!」と2人でいきなり舞台挨拶をしたのだ。
この舞台で熱く語ったこととは・・・
「コバちゃんを助けようなんて思ってない。ただコバちゃんと一緒にクライミングを楽しみたいだけ。誰でも登れる!みんなで登っちゃおうぜ!って思いは今も変わらない」とナオヤ。
パラクライミングの世界でパイオニアでありレジェンドのコバちゃんの生きる姿勢が今、後進を育てている。2人が感謝し合い、リスペクトし合っている姿が映画の画面からもにじみ出ていた。大会4連覇は、最強・最高のコンビだからこそできたことだと思う。
映画になった経緯・・・アメリカでなかなか撮影許可が下りなかったトラブル、追い打ちをかけるように感染拡大で撮影が遅れた。何度も途中であきらめそうになった話。
「この映画の主人公は誰にでもフラットな鈴木直也だと思う」と言い切ったコバちゃん。そんな彼らが、この映画で一番伝えたい事とは?2人の思いをvoicyラジオで聴いてほしい。
「正しいことより楽しいこと」を信条とする俺には、共感しまくりの対談だった。
映画の印象的なシーンを一つだけ紹介したい。アメリカの大自然の中、インディアンクリークの砂岩の壁を登って、
「やったぁー」とコバちゃん。
「大会で優勝するより嬉しい!」と叫ぶナオヤ。
記録よりも記憶。それが生きる力になる。
自由は力だ。
「人生は出会いに満ちている。出会いで人生は変わる!」この映画を観て確信した。
台本なんてない、ドキュメンタリー映画、
観ると、人に話したくなるロードムービー。
俺は大切な友人つよぽんと、来週、新宿武蔵野館に観に行く予定だ。DVDで2回観たが、やっぱり大きなスクリーンで観たいのだ。高所恐怖症のくせに!笑
映画を観たら、きっと2人に会いたくなる!
コバちゃんが運営するNPO法人モンキーマジック
ナオヤが経営する株式会社サンドストーン
俺も2回クラファンにはチャレンジしているから知っている。最も動くのは最後の3日間だ!
「さぁ、ここからだ!」クラファン、あと3日!5/11(木)23:59まで!視力を失ったクライマーと相棒のドキュメンタリー『ライフ・イズ・クライミング!』を広めたい!
映画を観て良かったら、あなたのSNSやブログで拡散してほしい。
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