「時間の面影」東京 巡回展を観て
はじめに
「今日は良い日だったなぁ」
と思いながら眠りについ日のことを書いて3ヶ月が経ち、
おかげさまでそんなふうに眠れる日も増えてきました。
展示を観て帰ってきた私は、湧き上がる気持ちのままにこの記事を書きました。
(いま読むと「あれもこれも」と盛りだくさんな文章でちょっと恥ずかしいのですが、ある意味ピュアでいいのではと思うことにしてそのまま残しています)
今回もどうか友達と「最近うれしかったこと」を話しているときのようなあたたかい気持ちで読んでくださると幸いです。
「時間の面影」の巡回展が東京で開かれると知り、すぐ手帳に書きました。
いつかまた観られたらいいなぁと思っていたけれど、まさかこんなに早く叶うとは思いませんでした。
濱田英明さん、関係者の方々、また素敵な展示を開いてくださってありがとうございます。
神戸で「時間の面影」を観てからの3ヶ月で様々な心境の変化があり、より良いほうへ向かえている気がします。
あの神戸旅をきっかけに長い間抱えていた悩みや不安に少しずつ折り合いがついて、だんだんと心が軽くなって気楽に行動できるようになってきた感じです。
上記の記事の最後に「まずは友達に会いたい」と書いたのですが、年末に連絡を取り合ったらあっという間に日程が決まり、年始に会うことができました。
お互いに積もる話をする中で、私が神戸へ行ったことやこの巡回展の話をすると友達から「一緒に行こ!」と言ってくれて、行く日もその場で決まりました。
何かに駆り立てられるような気持ちでひとりで観に行った展示をだれかと観に行けるなんて思いもしなかったし、話を聞いてすぐにそう言ってくれる友達のあたたかさにじーんとしました。
(友達といるときの私は安心しきっているからか度々じーんとしています)
前置きが長くなってすみません。
今回も盛りだくさんな記事になる予感がしますね。
濱田英明 展「時間の面影 resemblance of time」東京 巡回展
当日は強風でした。
「どんなところかな」
「3ヶ月前と今日で感じるものは違うのかな」
「状況も環境も違うから比較しようがないかな」
などぐるぐると考えながら祐天寺駅まで行ったはずが、いざ友達と会うと
「(放送中のドラマ)ホットスポットおもしろいね」
と盛り上がり、強風に負けないように普段より大きな声で話しているうちにさっきまでのぐるぐるはどこかに飛んで行きました。
気づけば会場に到着し、最高にフレッシュな気持ちで入場していました。
差し込む光も響く音も作品と調和していて、居心地の良い空間でした。
神戸の会場とは建物の作りも雰囲気も違うし、初めて行く場所だったのに同じ風や香りを感じて懐かしかったです。
全部覚えていなくても大丈夫、今わからないことがあっても大丈夫、いつも大丈夫じゃなくても大丈夫、と励まされているような感覚と「今この時間を生きる」ことの意味のようなものを感じました。
以前の自分なら「今この時間を『大切に』生きる」と書いた気がするし、そう思うことを自分に強いていたところがあるなと最近気が付きました。
でも、そんな無理をして頑張らなくてもきっと人間はいろいろなことを自然に感じているし、もっと自然な気持ちや感性を信じてリラックスして生きていて大丈夫なんだ、と今では思えます。
この感覚は神戸で経験したときよりさらにはっきりとしています。
今回は地下が映画館になっていて、非日常感にわくわくしつつ階段を降りました。
神戸で観たときよりもポジティブな記憶の引き出しが開いたらしく、上映後の心はとても満ち足りていました。
ティーチインでは濱田さんが漫画「よつばと!」を片手に登場しました。
展示会場に「よつばと!」が置いてあるのは気づいたのですが、ちょうど今ハマってるのかな?と安易な思考で止まっていたので、点と点がつながったときは恥ずかしくて思わず笑ってしまいました。
ところで、あの場で「それでは何か質問のある方はいますか?」となったときに何人も手が挙がるのって普通ですか?
あの回が特別だったのでしょうか。
話を聴くみなさんの真摯な姿勢も、時間ギリギリまで質問に向き合う濱田さんもかっこよかったです。
和気藹々とした雰囲気も真剣な雰囲気も味わえて良い時間でした。
最後に、今回から販売が始まったマーチ(オリジナルグッズ)を購入して会場を後にしました。
思い出が形に残って手元に残るのはうれしいですね。
帰り道を歩きながら友達が濱田さんのことを「チャーミングなひとだね」と言ったとき、心の中で(あなたもね…!)と思いつつ「そうだね」と返しました。
他にも思いがけない角度からの意見や疑問が生まれたりして、自分ひとりでは持つことができなかった新しい視点で濱田さんの作品を捉えることができてうれしかったです。
(チャーミングな友達、一緒に観に行ってくれて本当にありがとう)
楽しくてうれしいことばかりではない生活の中で、購入した栞とポストカードを眺めては「時間の面影」を思い出し、まだ見ぬ景色に思いを馳せ、希望を描いています。
この後の巡回の予定は(今のところ)ないそうですが、いつかまたどこかで「時間の面影」を観られることを願っています。
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございます。
「時間の面影」の魅力や、私のうれしい気持ちが少しでも伝わっていたらうれしいです。
また何か書きますので、よかったら読んでください。