見出し画像

PMが『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』を読んで仕事で実践するまで

ブログに書かれていること

  • 本を読んだきっかけ

  • 書かれている内容

  • 実践例

今回紹介する本は『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』です。


本を読んだきっかけ

上司に業務をする中で以下の指摘をもらいました。

  • 表面的なことしか捉えられていない

  • 仕事をする上で目に見えない抽象的なことを考える必要がある

  • ものごとの抽象化を鍛えた方が良い

仕事での抽象化の方法としてファンクショナル・アプローチを教えてくれました。

さらなる理解のために『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』を購入して読んでみました。


書かれている内容

  • サービス・製品にはファンクション(機能)がある

  • ファンクションは<◯◯を××する>と主語+述語で言い換えられる

  • ファンクションを構造的にまとめたものをファストダイアグラムとよぶ

  • 大事なファンクションをキーファンクションと呼びサービス・製品の大事な部分となる

実践例

まずは生活の中で目にするマグカップの機能性を考えてみます。

目にみえる要素を洗い出す

マグカップを作っている目にみえる要素を付箋で洗い出してみます。

ファンクション(機能)を出す

ファンクション(機能)を要素の下に記載します。

この時に「何のためにこれがあるか?」と質問すると出やすいです。

ファンクションは<◯◯を××する>と主語+述語で言い換えると後ほどまとめやすいです。

ファンクション(機能)を構造化してファストダイアグラムを作る

これでマグカップの機能を構造化して考えることができます。

ファンクション(機能)に対して、何のために?と抽象化していくと他のファンクション(機能)との関係性がわかってきます。

この時に、大事なことが3つあるので注意します。

  • 縦だけでなく他のファンクション(機能)との横の粒度を合わせる

  • 抽象化が難しければ、具体化するためにどうやって?を考える

  • 抽象と具体を両方考えて納得感のある構造にする

ここまでくれば、「山でも利用できるマグカップを作りたい!」などの抽象的なお題に対してもどの機能を強める必要があり、そのために何を作る必要があるかを考えやすくなります。

仕事での実践例

例えば、組織のブランドサイトを作成するときに以下の流れで仕様が議論できる状態に落とし込むことができます。

  1. ビジネス要件を整理する

  2. 競合などのブランドサイトから要素とファンクション(機能)を洗い出す

  3. 1と2から自社で作りたいもののファストダイアグラムを作成する

それで実際に作成したファストダイアグラムが以下です。

これだけで仕様が作成できるというわけではありません。

ブランドサイトにどんな要素が必要か・なぜこの要素が必要なのかをステークホルダー・デザイナーと論理的に議論できるあてが作成できます。これをもとにすると、チームで議論が進めやすく、短時間かつ精度の高い仕様に落とし込みやすいです。

ファストダイアグラム自体に正解はないですが、思考を整理する・抽象的なお題をとっつきやすものにする際にとても役立つ思考法なのでプロジェクトマネジメント・プロダクトマネジメントをされる方におすすめです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?