ワクチンを打ってぼんやり考えたこと。

先日、2回目のワクチン接種をしました。
油断していたんですけど、思いっきり熱を出してしまいました。
いやぁ、久しぶりに、寝込んでたんですけど、39℃近い熱ってしんどいですね。
日本国内でも接種率が5割を超え、これからワクチンパスポートの運用を検討するみたいです。

このワクチンって、専門的には詳しく知りませんけど、感染した状態になって抗体をつくることが目的ですよね。この時、上手に感染させる方法がワクチンです。
悪い要素を取り除いて、重篤化を避けながら、抗体をつくる感じでしょうか。

このウイルスは、これからも変異を繰り返して、今後も長い付き合いになるって言われます。だから、ワクチンもこれから打ち続けなければならないかもしれません。
インフルエンザの予防接種みたいな感じになるんでしょうかね。

今回、休んでいる間に、いろんなことをぼんやり考えていたことをちょっと書いてみます。
それは、よく人から相談される「人間関係」についてです。
職場の人間関係、家族の人間関係、学校での人間関係。ホント、いろんな人間関係について、思い悩んでいることを聞きます。

で、悩んでいる人にとっての「人間関係問題」って「ウイルス」みたいなものだなって思ったんですよね。つまり、どこにいても「ある」もので、それによって人に良くない影響を与える存在。
そして、相談にのって、何か助言もして、その後、解決したり改善したとすれば、この「相談」って「ワクチン」なんだろうと。「人間関係」というウイルスの「抗体」をつくることによって、感染しないとか、重篤化しないことにつながると。

でも、多くの人の場合、人間関係の話を相手の問題にして、相手の(ある意味)「ウイルス」性を解決させようと考えます。そんなことできるわけないんですけどね。
或いは、その場所から去ることで、人間関係問題(ウイルスからの感染)を回避しようと考えます。
ところが、別の場所に行っても、その人にとってのウイルスって「いる」んですよね。
だから、場所を移動したとしても、根本的な解決にならないことが多いです。

っということで、人間関係の解決は、「ワクチン」を打って「抗体」をつくるしかないって思います。ここで言う「抗体」とは、「対処法」みたいなものでしょうか。
逆に、全く人間関係問題のない環境を学校とかでつくったら、それはまさに「クリーンルーム」になります。でもいつかは、その人工的につくった「クリーンルーム」から卒業する日がきて、ウイルスのいる「社会」に出なければなりません。

ウイルスへの対処法は、ワクチンを打つ、マスク着用、3密を回避するなどなどあります。
人間関係問題への対処法は、上記と対比すると、ワクチン(抗体)は、「考え方」とか「行動」になりますかね。マスクや3密は、直接的な接触機会を減らすことを意味します。苦手な人には近づかないって感じでしょうか。

考えてみると、家に一人でいる状態は、かなり確実な対処法ですよね。
でも、人間関係で言えば、家に一人でいても、ネットを介して人と接触します。
むしろ、SNSとかだと、対面以上に過激になったりしますから、ネットへの接続も要注意です。誰にも会わず、ネットにもつなげず、誰とも交流しない状態。そこまですればクリーンルームになりますが、果たして、その環境が幸せなのかって話になります。

コロナ下になって1年半、ウイルスに対する知見も徐々に増えてきて、それなりの対処法を考える様になってきました。人間関係で悩む人にとっての対処法も、これと同じ様に知見を増やし、距離を取ったり、抗体をつくる(体質を変える)=態度や言動を変えることがwithコロナ時代と同様に必要なのかもしれません。

今回書いたウイルスとワクチンの話の本質は、ウイルス自体はなくならない、つまり、環境にフォーカスしても問題の解決にはならないということでしょう。あくまでも、自分自身の対処を考えること。
ウイルスであれば、抗体をつくることと、危険から距離を取ること。人間関係の悩みも同じだと思います。
ただ、人間関係って、気の合う者だけで集うこともできますよね。だから、無理して合わない人と付き合わなくても良いのかもしれません。
そんな働き方が可能な時代になろうとしています。


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