時価総額ランキングトップ10を見て
昨日の日経新聞に、時価総額ランキングトップ10が掲載されていました。
堂々の第1位は、皆さま良くご存知のアップルさまでございます。
いやぁ、流石でございますね。
その他、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル親会社)、フェイスブックと続いていますが、まさに、GAFAMじゃないですか。
よく時価総額ランキングで、日本の平成元年(1989年)のトップ10を引用して、時代の変化が語られます。当時、なんとトップ10の内、7社も日本企業が入っていたのですよね。
当時の堂々の第1位は、皆さま良くご存知のNTTさまでございました。
その他、銀行勢が軒を連ねていた時代だったのです。時はバブル絶頂期。トップ50の中に32社も日本企業が入っていたのですから、その勢いが分かります。
今回の記事を見ると、32位にトヨタ、62位にソフトバンクグループ、98位にソニーグループが入っている様です。トップ100の中で3社だったのですね。
あと、時価総額全体に占める国別の割合で言うと、約40%がアメリカで、次いで中国(17.6%)、欧州(16.8%)でした。さきほどのGAFAMを代表としたIT系企業がけん引している構図です。
それから、今回の記事で見逃せないのが、テスラの躍進でしょうか。この1年で時価総額が7倍にもなってるみたい。その総額は、トヨタとフォルクスワーゲンを足した総額よりも多い様です。
単純な自動車の販売台数を比べると圧倒的にトヨタやフォルクスワーゲンの方が勝ってるわけですが、テスラを自動車メーカーと比較してはいけないのでしょうね。
「走るスマホ」って言われますけど、寝てる間にアップデートされるのは、まさにスマホです。
今回堂々1位に輝いたアップルが、iPhoneを生み出して10年以上経ちましたけど、スマホの登場によって世の中が大きく変わりました。そう言えば、この「iPhone」っていうネーミングがイノベーティブだったって言われますよね。つまり、携帯電話に擬態したパソコンを世界中の人の手のひらに収めることに成功したと。確かに、スマホの普及によって、ネットに接続する人の数は加速度的に増えて、そのおかげで、データドリブンな社会が到来したわけで、その大きなきっかけをつくったのは間違いないですね。
ドリブンって、ドライブの過去分詞でしょう。だから、「データによってドライブされた」ってニュアンスですかね。産業革命以降、これまで、「石油」が社会をけん引してきましたけど、それが「データ」になるって言われます。場所や国を超えて、データが社会をけん引する時代。そんな感じでしょうか。
さて、次の10年は、もっと、更に、すさまじく、加速度的に変化するって言われます。
AI、5G、VR、AR、ブロックチェーン、ロボティクス、3Dプリンターなどなどが重なり合って、とんでもない変化が巻き起こるって、『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ(ピーター・ディアマンディス著)』に書いてました。こうなったら、加速する変化を楽しむしかありません。