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自らをコンテクストにする

周りを囲まれた場所ではほとんど何も見えない。何も見えなければ外観は存在しないのも同じである。外壁は存在するが外観にはならない。見えるのは外壁の室内側だけである。

そうなると、外壁も内壁も見た目の区別が無くなる。見えるのは外も内も無く、ただ『壁』だけである。

建築的には外壁と内壁は区別される。外壁は雨露をしのぎ、断熱性が求められ、内壁には無い機能がプラスされ、見た目にも外壁と内壁は違いが出る。時には外壁と内壁の違いが今いる場所の手掛かりになる。

そうなると、今度は外壁と内壁の違いが無いことをコンテクストにする。

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外壁と内壁の違いは周りの環境のコンテクストを表しているので、外壁と内壁の違いが無いことはもはや参照すべき周りの環境のコンテクストが無いことと同じである。

したがって、自らの外壁と内壁の違いが無いことをコンテクストとして空間を組み立てるしかなくなる。

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