6月30日「贅沢なひととき」
朝の10時、サン=トマ教会を目指して歩き出す。運が良ければ、また無料で生演奏に触れられる。今回はトランペットとパイプオルガンのデュオ。CDでしか聞いたことない組み合わせだから、生で聴ける喜びは格別だった。
教会の荘厳な響きに包まれながら、その美しい内部をスケッチ。音楽とアートが融合する瞬間は、この旅のハイライト。
サンドウィッチ屋へ向かう道すがら、目に飛び込んできたマルシェ。空腹も忘れて色とりどりの品々に目を奪われる。美しいスカーフと甘酸っぱいチェリーを手に入れ、また一つ旅の思い出が増えた。
公園の芝生で昼食を取る。手にしたカマンベールチーズ入りサンドウィッチは、シンプルながらも深い満足感を与えてくれる。明日もまた、同じ味を楽しむことを心に決めた。
石けんを求めての冒険も旅の一部。どこを探しても見つからず、やっとの思いで見つけたのは、意図していたものとは異なるバイオレットの香り。でも、その香りに包まれ眠りにつく夜は、旅の疲れを癒やしてくれた。
ストラスブールの観光情報を添えて。この街は、歴史と現代が交差する魅力的な場所。特にプティフランス地区は、その風光明媚な運河と並木道、色とりどりの家々が旅人を魅了する。サン=トマ教会のような歴史的建造物から、マルシェでの地元の味覚探し、公園でののんびりとした時間まで、ストラスブールは多様な魅力を提供する。さらに、街を流れる運河でのクルーズは、この街の美しさを異なる角度から楽しむことができる。美食の街としても知られ、アルザス地方の伝統料理やフランス料理を堪能できる。ストラスブールは、歴史と現代が織りなす独特の魅力に満ちた都市であり、訪れるすべての人に忘れられない思い出を提供する。