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WALK

ありゃ1997年の話だ
世界や日本はやっとこさ前を向いた
その時に自分がこの世に生を受けた
きっとこれから先の眩い未来のために
腐敗したとは言えないが
澄み切ったとも言い切れはしないな
おそらく澱んだ原因の一部は
煮え切らない青春と青白く揺らめいてる希望と一抹の不安が織り成している
定まらぬジレンマだろ?
彼女が痛みに耐えていたとしても
俺は平気な顔で街をまた歩く
彼が苦しみから逃げようとしていても
俺は平気な顔でまた街を歩く

そりゃ人生だから経たら色々あるよな
でも貫き通さなきゃならない夢もあるし
かといってお前の未来に干渉はしたくないから
どうぞ好きなように社会のプールを泳ぎたぐってくれ
心の中でしか言えないが
それでも闇は広がっていくなぁ
ここからひっくり返そうとしてやっていってもなぁ
優しさを武器にしてしまいそうだ
少年が膝を着き泣いていても
俺は平気な顔で街をまた歩く
彼女が絶望に怯え震えていても
俺は平気な顔で街をまた歩く

どうやって生きていたい?
どうやって人に好かれていたい?
どうやってご飯を食べていたい?
どうやって人を好きでいたい?

答えはお前の腹の中だろう
うごめいて今にも飛び出してきそうだぞ
ほら、放てよ。世界を覆うほどに

世界が光を失ってしまっても
俺は平気な顔で街をまた歩く
宇宙が何かに飲み込まれたとしても
俺は平気な顔で街をまた歩く
俺は平気な顔で街をまた歩く

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