片山虎之助氏の辞職報道に思う

11月中旬に倒れられ、意識混濁状態にあるとのこと、氏の一日も早いご快復をお祈りします。まだまだ氏のご見識は日本にとって貴重なものです。

それにしても。今日になって各社が氏の病状とともに伝えているのが、氏の参議院議員辞職の報。

意識混濁という本人が意思表示できない状態で議員の職を他人が失職させることができるのか、って論点が各紙まるっと抜けてるのどうなんですかね。この事態を予期して公正証書にでもしてあれば本人の意思として確認できるかも、とか、そういう議論なしに議員の身分を他人が勝手に奪うことには極めて慎重であるべきだと思うんですが。

議員の身分は民主主義の根幹。独裁的な権力者が戦争に突き進んだり、圧政苛性の権力者から国民の代表を守り抜くための議員の身分保証です。そんな簡単に扱っていいものではありません。不逮捕特権等もそうです。あれは議員の国民に対する優越・特権ではなく、行政府の長として警察権力を握る内閣総理大臣から国民の代表たる議員を守るための国民のための盾・民主主義の防波堤です。ぜひここは勘違いしないでほしいです。

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