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映画『街の上で』でシモキタ愛が再燃した話

下北沢の街を舞台に撮影された群像劇、映画『街の上で』
とっても素敵な作品でした。

まず、知っている街並み、知っているお店が次から次へと出てくるワクワク感。
ああ、このドラマと同じ世界で私も生きてるんだって感じられる嬉しさよ。
そのつえ脚本もすごくうまくできていて、シモキタの街にごく普通に生きてそうな若者たちの、それぞれの何気ないドラマが終盤に見事に結び合わさっていく展開は見事というほかはありません。
(個人的には、あの警察官のお兄さんが好き。幸せになって欲しい)

主人公の「荒川青くん」も、人の心にすっと入っていける雰囲気がなんとも味のある青年。
古着屋でバイトしながら古本ばかり読んでるという、どちらかというと非モテ系なキャラ設定のようですが、いやいやどうして実はモテるじゃん、とツッコミは入れたくなりますけどね。

上演されていたのは、下北沢トリウッドという本当にちいさな映画館。
この作品でも、ロケ地の一つとして使われています!
スクリーン内に映っているのと同じ場所でスクリーンを見ているというのは何とも不思議な感じです(笑)

映画といえば渋谷のユーロスペースとアップリンク渋谷(閉店しちゃったけど)専門でしたが、さらにちっちゃな映画館が、こんなに身近にあったとは!!

思えば下北沢というのは、私にとっても特別な街でした。
上京してきたばかりで、満員の井の頭線からうまく降りられなかったり、「0101(丸井)」を「オイオイ」と読んだりしていた頃の私が初めて「ここなら私でも居てもいいかも」と思えた街。庶民的で雑然としていて、それでいてちょっぴりお洒落で、私でも落ち着けた。
そのうちに「ここに住みたい」と思って本当に引っ越して住んでいたこともありました。

・・・という初心も久しぶりに思い出したなあ。
ただ最近は、街は再開発などでどんどん変わり、昔好きだったお店がほとんどなくなってしまったこともあって、少し気持ちが離れがちになってしまっていました。

好きでい続けるということは、関心を持ち続けるということなのだと思います。
世の中も街も変わりゆくもの、その中で消えてしまうものもあるけれど、新たに生まれる素敵なものもある。
そう信じて、もっといろんなことをこの街で発見していきたい。
そして、これからもやっぱりシモキタという街のことは好きであり続けたい、と改めて思ったのでした。

というわけで、超久しぶりに珉亭のラーメン食べたいなあ〜


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中本千晶
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