「木枯らし」

木枯らしが落葉を巻き上げる
旅人は外套の襟をたて
首をすくめる

あばら骨が浮きでた野良犬は
人の温もりを知らぬまま
いつまで彷徨い続けるのだろうか

冷たい風が忍び込み指先を凍らせる
凍えないようにするには
歩き続けるしかないのだろうか
立ち止まってしまったらお終いなのか

人はいつになったら
温かい世界に辿り着くことが
出来るのだろうか
神はどこにいるのだろうか

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