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【和訳】NF - When I Grow Up -
7月に新作のリリースがアナウンスされているNFのシングル3曲目。
この曲でNFは注目されず売れなかった過去。
その中でもがいて勝ち上がってきた自分の経験をラップしています。
沢山のワードプレイがあるわけでもないですし、描写も直線的で聴く人によってはリリックがイマイチ、と思う人もいるかもしれません。内容も暑苦しくて、最近のトレンドにも乗り切れていないように映るかも。それでも、NFの直線的で偽りのないまっすぐな言葉は僕の胸には響きました。
生きていると社会から認めてもらえなかったり、自分は誰からも必要とされていないんじゃないかと感じて、生きるのが辛くなった経験は誰にでもあると思います。NFの言葉は、そんな一般大衆の「希望」として刺さるのかもしれませんね。MVも同日公開されています。様々な仕事をこなすNFが最後にステージにたどり着く、という内容でこちらも必見です。
[Verse 1]
Yeah, when I grow up, you know what I wanna be?
大人になったらさ、俺が何になりたいかわかるか?
Take a seat, let me tell you my ridiculous dreams
まぁ、座ってくれ。俺の半端ない夢について話をさせてくれよ。
I wanna rap, yeah, I know it's hard to believe
俺はラップがしたいんだ、そう。信じられないとは思うけどさ
And I can tell you're already thinkin' I will never succeed
この時点で君が、「俺が絶対に成功できない」って考えてることぐらいわかるさ
But I'm okay with it, I admit the lyrics are weak
でも、別にいいんだ。俺のリリックがイマイチなことは認めるさ
I've been workin' on 'em, I'll be good eventually
俺はずっとそれに取り組んできた。きっと徐々に良くなっていくはずさ
I understand you gotta crawl before you get to your feet
立ち上がる前にはまずハイハイができるようにならないとな。
But I been running for a while, they ain't ready for me (Ahh)
でも俺はずっと走り続けてきたんだ。あいつらにはまだ俺を受け入れる準備ができてないんだ*
*NFは売れない時期もずっと努力してきたと。それを「ずっと走ってきた」と例えています。
それに対して、立ち上がれてすらいない人とは差がありすぎて、まだNFの音楽を受け入れる準備すらできていないと言っているのだと思います。
I know this prolly isn't really realistic
こんなことが非現実的なことだってことは分かってるよ
And honestly, I might not ever make a difference
本音を言えば、俺は違い(=突出したこと)を生み出せていなかったかもしれないな
But that don't make a difference, I'ma have to risk it
でもそんなこといっても何も変わらない、だから俺はリスクを取らなきゃいけないんだ
I've been crunchin' numbers, you ain't gotta be a mathematician
俺はずっと計算し続けてきた。数学者になるまでもなくさ、
To see the odds ain't rootin' for me
俺の支持率・オッズがめちゃくちゃ低いのは一目でわかるのさ
I can't lie though, it's kinda how I like it to be
でもそこから逃げたくなかったんだよ、俺はそういう風でありたいんだ。
The underdog, yeah, you prolly think you know what I mean
俺はアンダードッグ(勝率の低い人、咬ませ犬)さ、俺の言ってることはわかるだろ?
But what I'm saying is they ever push me, I'm gonna swing, yeah
でもな、俺が言いたいのは、誰も俺の背中を押してくれないんだ、俺は自分自身でスウィングしなきゃいけなかった*
*swingはブランコでブラブラすること。ブランコで高く上がろうとすると後ろから押してもらわないといけないですよね。
でも、NFのことは誰も助けてくれなかった。
なぜなら彼はアンダードッグだと思われてたから。
だからNFは自分でブランコを漕いで上り詰めなければいけなかった、と。
また、Swingには「パンチ打つ」、という意味もありアンダードッグに掛かってます。(ボクシングの咬ませ犬が勝つにはパンチを出すしかなかった、的な)
余談ですが、UnderdogからのSwingを使ったラインはNFの敬愛するEminemもBabyという曲で使っているそうです。
I could go to college, get in debt like everybody else
大学に行くっていう選択肢もあった。皆みたいに、借金をしてさ。
Graduate and prolly get a job that doesn't pay the bills
そして卒業して、その借金も返せない(=稼げない)仕事に仕事に就くんだよ
That don't make a lot of sense to me, forget the Happy Meals
俺にとって、その選択肢は正しいとは思えなかった。(それじゃ小銭すらも稼げねえよ)
マクドナルドのハッピーセットのことは忘れてくれ *
*ハッピーミールはマックのハッピーセットのことです。
子供向けの安いメニューですね。
「sense」の裏に「cent」が隠れていて、「小銭も稼げない」の意味が隠れています。
なので、「ハッピーセットのことは忘れる」と繋がるわけです。
I don't like the dollar menu, I would rather make a meal
俺は「100円マック」は好きじゃないんだ。それなら自分で飯を作った方がいいさ
Huh? Make a mil'? Nah, I said make a meal
え?1億円稼ぐだって?俺は食事を作るって言ったんだよ!*
*make a meal(食事を用意する)とmake a mil'(ミリオンダラーを稼ぐ)。
Home-cookin', get the grill
ホームクッキングさ、グリルを用意しな!
How you want it? Pretty well?
焼き加減はどうする?しっかりと焼くか?
Everything I see is overdone to me
俺が見てるもの全ては俺には度が過ぎるように見えるぜ(焼き過ぎだぜ) *
*しっかり焼くという意味の「pretty well」「overdone」を使って食事ネタを続けます。
overdoneはやり過ぎ、度が過ぎるという意味。
今のヒップホップシーンを暗に揶揄しているのかもしれませんね。
I'm not Adele, but I'ma get a record deal and say hello to mass appeal
おれはAdeleじゃないけどさ、メジャーレーベルと契約して、一般層にも音楽を届けるのさ*
*AdeleのHelloは2015年にグラミーのSong of the yearを受賞しています。
そのHelloを掛けて自分もAdeleのように一般大衆にも認知される(=Helloと言う)ようになるぜ!と言ってるわけです。
NFはAdeleの大ファンみたいですね。
[Chorus]
When I grow up, I just want to pay my bills
俺は大人になったら自分の金は自分で何とかしたいんだ
Rappin' about the way I feel (Oh, yeah)
自分の感じたことをラップして
I just want to make a couple mil'
俺はただただ何億円も金を稼ぎたいんだ
Leave it to the fam in the will (Oh, yeah)
その金を遺産として家族に残すんだ
I just want to sign a record deal
俺はただレーベルと契約したいんだよ
Maybe buy a house up in the hills (Oh, yeah)
そしてら、丘の上に家を買うのもいいかな
Might not be the best in my field
この(ヒップホップの)世界で、俺は最高峰ではなかったかもしれない。
But I guarantee that I'ma die real
でも俺はリアルを貫いて死ぬことだけは保証するよ
(=絶対にフェイク野郎にはならない)
When I grow up
大人になったらね。
[Verse 2]
I'ma make 'em notice me, rhymin' like it's poetry
皆の注意を惹こうとしたんだ、ポエトリーみたいにライムして
Everything I oversee, I just like to overthink
俺が注意深く見ていたもの全て。俺は必要以上に深く考えすぎるきらいがあるんだ
Mockin' me, you pay the fee
俺を嘲笑するなら、お前はその代償を払わなければいけない。
No return and no receipts
返金もないし、レシートもでないぜ
Those of you that don't believe, quiet, you don't know a thing
お前らみたいなやつらは信じないだろうが、静かにしてろ。お前はなんもわかってない。
Quiet when I'm tryna sing
俺が歌ってるときは静かにしてろ
Quiet when I'm making beats
俺がビートを作ってるときも、静かにしてやがれ
Quiet when I'm tryna think
俺が考えようとしてるときも黙ってろよ
Sorry, I don't mean to scream
悪いな、大声を出すつもりはなかったんだ
I just feel like no one really gets me and it's sad to see
俺はただ、誰も本当に俺を理解してくれないって感じてるんだ。そしてそれを見ると悲しくなるんだ。
'Cause someday I'ma grow up and show all of you it's meant to be (Yeah)
だからいつか、俺は成長して、お前ら全員にこれが(NFが成功するのが)運命だったって知らしめてやるのさ。
Anybody wanna hear me rap? "No"
誰か、俺のラップを聴きたい人は? 「いねえよ!」
C'mon, let me play a couple tracks, "No"
頼むぜ、俺に何曲かやらせてくれないか? 「だめだ!」
C'mon, I can spit it really fast, "No"
なぁ、俺にファストフローでラップさせてくれよ、「だめだ!」
You think I should throw this in the trash? "No"
俺は(諦めて)ゴミ箱へ(リリックを)ゴミ箱に捨てるべきだと思うか? 「そうは思わない!」
Tricked ya; haters, go away before I hit ya
引っかかったな、ヘイター共、俺にブッ飛ばされる前に消えやがれ *
*自分と自分を批判する他者(リスナー)との対話形式で進みます。
最後のラインだけ「俺はラップ止めた方がいい?」という設問にして、相手の回答ミスを引っかけていますね。
本当なら「辞めたほうがいいよね?」に対しては「Yes!(辞めちまえ)」というべきですが、
否定のNoを反射的に言い過ぎて間違えて「No(辞めるべきでない!)」と言ってしまったと。
I am not a beggar or a kiss-up
俺は物乞いもしないし、媚びを売ったりもしないぜ
You don't understand? Well, I forgive ya
理解もできねえか?なら、許してやるよ
I am not a quitter
俺は諦めの悪い男だぜ
You ain't really think that, did ya?
お前はこれまでそんな風に考えなかったのかよ?
Maybe someday I could even be up on the radio
いつか、俺はラジオにだって出演するぜ
Have a tour bus and maybe even play a couple shows
ツアーバスに乗りこんで、いくつものショーケースでライブをかますかも
Everybody in the crowd singing every word I wrote
俺が書いた一言一句を、聴衆たち全員が謳いあげるんだ
Tellin' me that I am not the only one that feels alone
俺だけが孤独を感じてるわけじゃないって言い聞かしてる
Huh? You feel alone?
ああ?お前も孤独を感じてるって?
Yeah, I kinda feel alone
あぁ俺は孤独みたいなもんを感じてる
Wonder if that feelin' ever goes away when you get old
年齢を重ねれば、こんな感情もどこかへ行っちまうのかな…
Will I ever make it as an artist? I don't really know
俺はいつか、アーティストとして何かを成し遂げられるか? わからないな・・
Might not make a lot of dough
大金を稼ぐなんてできないかもしれないな…
I'ma have to try it, though
そうだとしても、俺は挑戦しなきゃいけないんだ…