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#私を構成する42枚

はじめに


自分にとっての「ベスト」「好き」、と自分を「構成する」だと意味合いが違うわけで。

今はほとんど聴かないけど、今の自分になったのはこの作品のおかげ、若しくはこの作品のせい、という42枚。

とは言え上の方に挙げたのは今でも聴いているけど。

買った時期と場所も記載、それぐらい記憶にある。
地名はわかる人にはわかる。

特記がなければ全てCDでの購入。
レビューは音楽的なそれではなくあくまで個人的な思い出を書き連ねています。

42枚



James Brown/In The Jungle Groove(1986)
DJ向けの編集盤。JB、そしてファンク開眼の1枚。
これは金山のイオンに入っていたタワーレコードで2004年に買ったはず。

James Brown/Love Power Peace Live At The Olympia, Paris, 1971(1992)
90年代に出たオリジナルJB'sを従えた発掘ライヴ盤。
2010年代には拡張盤も出たけどこっちのがしっくりくる。買った場所と時期は覚えていない。

JB's/Doing It To Death(1973)
JB'sの2nd。反復の美学に足を取られファンクの泥沼へ引きづりこまれた。
購入は2002年だったかな?近鉄パッセのタワーにて。

Grant Green/Live At The Lighthouse(1972)
細かいミスなど気にせずに走り去るジャズ・ファンク・ギターの暴風雨にやられた。
2001年ぐらいかな、栄のHMVで輸入盤を買った。

Parliament/Earth Tour(1977)
P-Funkはずっと理解できなくて何でJBと両横綱みたいな扱いなのかわからなかったけど購入から数年経って突然かっこよさが分かった。
2000年ぐらい?近鉄パッセのタワーで購入。「聖典」とだけ書かれたキャプション(コメントカード)がついていたのはよく覚えている。

Sex Pistols/Never Mind The Bollocks(1977)
とにかく喧しい演奏と吐き捨てるようなヴォーカルは当時小室ファミリーとか聴いていた高校生の自分には全くの別世界だった。洋楽ロックを教えてくれた1枚。
1996年に宮竹にあったすみやで購入。

Stone Roses/S.T.(1989)
名盤というのは知っていたけどこれも最初全然理解できず。何度か聴いているうちに当時のCDボーナス・トラックだった「Fool's Gold」で「グルーヴ」というものが急に理解できた。
1998年頃か?植田にあった新品CDが20%オフぐらいで買える店で購入。

The Band/S.T.(1969)
1stと同じタイミングで買ったけどこれも最初わかんなかったなあ。UKばっかり聴いていた自分がUSロックも聴けるようになった1枚。
買ったのは1999年、たぶん植田の店。
買ってしばらく経った年の瀬にリック・ダンコの訃報を大学の図書館の新聞閲覧コーナーみたいな所で知ったのをよく覚えている。

Jimmy Smith/Root Down(1972)
ジャズやジャズ・ファンク開眼の1枚。最初はよくわからなかったけど頑張って聴いていた。これもリック・ダンコ同様に入手して数か月後にジミー・スミスの訃報を聞いたので余計に印象深い。
亡くなる少し前なので2004年に購入したのは確かだが場所は失念。

Idea 6/Steppin' Out(2008)
バッソ=バルダンブリーニ楽団で高名なジャアンニ・バッソが2000年代に若手ミュージシャンと演った1枚。一般的にイメージされるイタリアン・ジャズのお手本のようなウェスト・コースト的軽快かつパピッシュな名盤。パウロ・スコッティのデジャヴ・レーベルより。
発売当初に勤務店にて購入。店で展開もしました。

Fela Ransome Kuti With Afrrica'70/Kalakuta Show/Alagbon Close(1975,1974→Reissue:1994)
当時ビクターから出ていた2in1CD。よくわからないけど何かすごいものを感じた1枚である。これもファンクへの道を示してくれた1枚。
1997年頃?高林のイケヤで購入。

The Jam/Live Jam(1993)
90年代に出たライヴ編集盤。ニルヴァーナもピストルズもわからなかったけどこれはすぐに好きになった。
1996年に宮竹のすみやで購入。

Beck/Sea Change(2002)
これは当時好きだった人にフラれて聴いた。暗くて最高。
発売すぐ2002年に植田の店で購入。

R.E.M/Automatic For the People(1992)
これも思い出いっぱい。真冬に自転車に乗ってよく聴いていた。
購入は2000年頃?植田の店だと思う。

Five Corners Quintet/Hot Corner(2008)
2000年代は某外資系CDショップ(途中で外資ではなくなったが)で働いていてジャズとクラシックというマイノリティ・ジャンルをどの店でも担当していた。店の奥のほとんど誰も来ないスペースで好き放題商品を展開して楽しかったな。これも勝手に大展開して初動で渋谷店の次ぐらいの枚数を売った思い出多き1枚。
働いていた店で購入。

Oasis/Time Flies…1994-2009(2010)
20歳を過ぎて様々なジャンルの音楽を聴くようになり、普通のロックを聴くことがどんどんとなくなっていた。10代の頃熱中したオアシスもほとんど聴かなくなったけど解散後の本作は勤務していた店でよくかかっていた。そこでよく耳にし、それまで全く好きでなかった「Whatever」が20代を過ぎた自分の青春時代の終わりを告げつつも、アウトロの歓声でこれからの人生を祝福してくれているような気がした。私の青春はオアシスとともにあったのだ。
これは発売当時国内通常版2枚組をある手段にて入手、その後ライヴ音源などありのBOXモノを購入した。

B'z/Survive(1997)
自分の中学生~20歳ぐらいの青春時代を彩った罪深きバンド。泣ける。
これは発売当初植田駅前にあった本屋さんの2階のレンタルショップで借りてMDに録音して聴いていた。

Beatles/Beatles 1967~1970(1973)
青盤。中学生の時にCD化されて確か隣の席の女子に借りたんだと思う。例の「クランベリー・ソース」とかいったん曲が終わったと思ったら意味不明な音が流れてくるという作りは全く意味が分からなかった。よい思い出。
自分で買ったのは1999年頃に平針のブックオフで中古品。

Pogues/If I Shuold Fall From Grace With God(1988)
社会人になり始発で出勤して終電で帰るという社畜っぷりを発揮していたので現実逃避のために聴いていた酔いどれパンク。今でも最高。そして今でも原題が覚えられない。
2004年にリイシューの拡張盤を近鉄パッセのタワーにて購入。

Weezer/Pinkarton(1996)
これは音楽性云々よりも歌詞とそのアティテュードにやられた。
1998年かな、植田のCDショップにて購入。

Ash/Free All Angels(2001)
これも思い出いっぱい。本作と次の「Meltdown」はあの頃の夏を思い出す。
植田のCDショップにて入荷日に。

Led Zeppelin/BBC Sessions(1997)
当時「What's In」という音楽雑誌があってそこで毎年末にミュージシャンが今年気に入ったアルバムを紹介する企画があったがこの年の洋楽の1位、2位が「OKコンピューター」と本作であった。クラシック・ロックに初めて触れた作品。「幻惑されて」とか長くて退屈だったけど頑張って聴いていた。
名駅南口にあった生活倉庫のHMVで発売当初に購入。

Art Blakey Quintet/A Night At Birdland(1954→Re:1956)
ジャズを聴き始めるにあたって所謂「名盤」をいくつか追っていたけど本作が一番わかりやすかった。「ハード・バップ」の代名詞。
2003年にパルコのタワーで購入。

Buena Vista Social Club/S.T.(1997)
ライ・クーダーが結構好きになって当時ヴェンダースの映画も話題になっていたので聴いてみた所結構すぐに気に入った。
99年?渋谷のHMVで購入。

Art Blakey And Afro-Drum Emsemble/African Beat(1962)
何で本作を聞こうと思ったのかは覚えていないがプリミティヴに乱舞するパーカッションの饗宴がすぐに大好きになって今も抜け出せない。
2003年頃に店は忘れたけど栄の中古屋にてヴァイナルを購入。

Talking Heads/Stop Making Sense(1984→Re:1999)
ロック・バンドながらこれもファンク開眼の1枚だったりする。特に「Find A Job」のアウトロでデヴィッド・バーンが一心不乱にかき鳴らすカッティングが反復の美学を教えてくれた。
2002年頃に植田の店で1999年リイシューの拡張盤を購入。

Basement Jaxx/Singles(2005)
上記のポーグス同様、始発出勤~終電帰宅という社畜っぷりを発揮していた時期なのでとにかく底抜けに明るい本作が現実を忘れて踊れる合法ドラッグであった。
発売当初働いていた店で購入。

稲葉浩志/マグマ(1997)
これも作品の持つ閉塞感とか孤独感が大好きで一人暮らしを始めた部屋で深夜によく聴いた。
最初は兄が買って来たのを聴いていたが一人暮らし直前に友人から1000円で買った。

Harold Mckinney/Voices & Rhythms Of The Creative Profile(1974)
レア・グルーヴやスピリチュアル・ジャズ初めの1枚。2000年代前半はP-Vineが「Return Of Jazz Funk」や「Black Ark」とか銘打ったシリーズでTribeやBlack Jazz、Mainstreamあたりのレーベルを熱心にリイシューしていたがそこで聴いた1枚。働いていた店で展開したけどあんまり売れなかった。自分もまだ「売り方」を分かっていなかったと思う。
発売当初に勤務していた店で購入。

Mr.Children/Borelo(1997)
高校卒業の時にリリースされ初めての一人暮らしの部屋で嫌というほど聴いたせいでいまだに聴くとその時の景色とか気持ちがよみがえる。
入荷日に宮竹のすみやで購入。

Los Lobos With Lalo Guerrero/Papa's Dream(1995)
子供向けシリーズの作品。物語仕立てで小さい子も一緒に歌えるような楽しい作品。90年代後半~00年代初めのロボスは実験的な姿勢がやたら絶賛されているけどこういうトラディショナルな感じがベースにあるからいい。
購入はパルコのタワーか?2001年頃。

Bonnie Pink/Evil And Flowers(1998)
これも暗い作品で大好きだった。愛知県勤労会館にライヴも見に行った。勤労会館はもうないんだね。
名駅南口にあった生活倉庫のHMVで購入。

Kenny Burrell With Art Blakey/Live At Five Spot Cafe(1959)
これもジャズ聴き始め当時の1枚。「ファイヴ・スポット」といえばモンクやドルフィーなのかもしれないが自分にとっては本作。アート・ブレイキーにボビー・ティモンズ、ティナ・ブルックスと名前だけでも暑っ苦しくて熱い。
たぶんパルコのタワーで2004年ぐらいに買ったはず。

aiko/秋、そばにいるよ(2002)
この時期のaikoはやばい。思い出、思い入れありすぎ。
植田のCDショップにて購入。

Larry Levan/Live At The Paradise Garage(2000)
これも社畜時代のヘビロテ。ハウスとかテクノとか聴き始めていろいろ聴いてみたけどこれが気に入った。がっつりハウスってわけじゃないMix CDって感じが良かったな。
熱心に聴いていたのは2004~2005年頃だけど購入自体は2002年頃。栄のHMV。

銀杏Boyz/君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命(2005)
自転車に乗って聴いた。今思うと恥ずかしい。「東京」が思い出が多すぎる。ウィーザーと一緒でヤケクソ感がよかった。
買ったのは発売当初にパルコのタワーだったかな?

Kenny Dorham/Afro-cuban(1955→Re:1957)
所謂「クラブ・ジャズ」や「レア・グルーヴ」からジャズの世界に入った自分にとってはこの辺りがジャズ入門になった。とても聴き易いけどジャズ・ファンからすれば邪道と言われるのも当然か。
2004年にパルコのタワーで買ったと思う。

TM Network/Carol(1988)
少し年の離れた兄の影響で小学校の時に聴いていた。TMのことを詳しく知らないのでえらそうなことは言えないが、コンセプト・アルバムのせいかこのグループとしては作品と押してメロディアスな1枚ではないか。
カセットテープに録音して聴いていたけど大学生の時?どっかのブックオフで250円で購入した。

Oasis/Be Here Now(1997)
丸々90年代をティーンエイジャーとして過ごした自分がこのバンドを入れないわけにはいけない。当時現役で活動していたロック・バンドで初めてハマったバンドであり、本作は初めてリリースと同時に聴いた1枚。今や黒歴史扱いのアルバムではあるが当時はロキノンとか馬鹿みてーに絶賛していた。まあ自分もそうだけど。
発売当時に植田の店にて購入。

V.A/ベスト100 昭和の大ヒット100(2009) ※ジャケ画像なし
以前勤めていた会社で1年間ぐらいデイサービス勤務をしたことがあるけどその時に利用者の皆さんと一緒に歌った曲が多く収録の6枚組。特に戦前~戦後と大変な時期を彩ってきた曲は、皆さんの心に刻まれており「うた」の力を思い知らされた。
2014年にネットにて購入。

Ace Of Base/The Sign(1993)
中学校の頃の洋楽聴き始め。当時ラジオでよく流れていたのを聴いて気に入ったんだと思う。何もわからなかったけどなんとなくかっこいいと思ったんだろう、よく覚えていないけど。レゲエのスノウとかビリー・ジョエルの「River Of Dreams」が洋楽入門だった。
宮竹のサーラに入っていたCDショップ(すみや?)で購入。もしかしたら自分のお金で初めて買った洋楽かもしれない。

V.A/Now 1(1993) ※ジャケ画像なし
これも洋楽入門で聴いた。良さが理解できない曲がほとんどだったけどクイーンとかUB40とかペット・ショップ・ボーイズがお気に入りだった。懐かしい。
ジャケを探すのが面倒なのでジャケなし。
発売当初に宮竹にあったニチイのCDショップにて購入。


番外

Blue Hearts/Train Train(1988)
これはアルバムではなく「Train Train」の1曲。小学校4,5年生の頃に夕方のテレビでライヴ映像が流れてきて衝撃を受けた。聴いた時は全く理解ができなかった。ほとんど真っ暗の映像の中でスポットライトだけが点灯し、メンバーの姿はシルエットでしかわからない。その歌詞が印象深くて、その後どうやってその曲が「ブルー・ハーツのトレイン・トレイン」と知ったのかも覚えていない。そもそもそのライヴ映像も、もしかした後年に自分の脳で勝手に作り上げた妄想で本当に見たのかも定かではない。でもどこかで聞いて強い印象に残ったのだけは覚えている。
なので特に音源を入手したとかいう作品ではないのだけど、自分を構成している曲である。

まとめ

42枚のほとんどが10代後半~20代前半に聴いていた作品。

「音楽の趣味嗜好は14歳で決まる」だとか何とか言うハナシを聞いたことがあるが自分はこの時期に「音楽的な人格」が形成、構成されたんだとわかる企画でした。

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