【為末大学】 不安の取り扱い説明書
為末大さん。世界選手権 400mハードル 銅メダリスト。
知っている人も多いかと思います。
以前にご著書は拝見していましたが、最近為末さんのYou Tubeにハマっています。私自身、マラソンのトレーニングを本格的に始めたことも関係して、非常に楽しくみています。
その中で不安に関して為末さんが語っていた動画があったので、シェア出来たらいいなと思います。
【記事内容でわかること】
・不安とはなんなのか?
・不安によるメリット
・不安によるデメリット
・不安との向き合い方
不安とは何なのか
動画内での不安の定義が上記のようなものです。
つまり、不安そのものに善悪はなく、好むも好まざるも人間の遺伝子に組み込まれている仕組みなので、付き合っていくしかないものです。
不安の発生を消すことは出来ません。
これは、仏教などでも言われており、“反応しない練習”という名著にも書かれていました。
不安のメリット・デメリット
不安であると人間は慎重になったり、注意するようになります。
・テストで点数が取れるか不安だから、もう少し勉強しよう。
・車の運転に不安があるから注意して、周囲の確認をする
・忘れ物していないか不安なので、もう1度荷物を確認する
これらは不安があるからこそ、起こす行動で悪い結果を回避することに繋がっています。
逆に本来集中すべきことを不安に意識が向くことは本意ではありません。
・怪我した箇所が悪化することの不安
・怒られるか不安で眠れない
これは自分が果たしたい結果に良い影響をもたらさないので不安のデメリットです。
要は不安になること自体は問題なく、不安になった後にどうなったか?
不安に慎重に行動して上手くいけば問題ない。
不安で気が散らされて上手くいかなかった。
不安のメリットとデメリットどちらに強く影響されるかが結構大事なところです。
そして、もう1つ大事なこと。
危険と恐れは違う
これはすごく大切なポイントになると思います。
“安全”や“恐れ”は人間が作り出す物語でしかないということ。
動画内ではべびの話がありましたが、現在の社会でいえば、“コロナウィルス”がその典型ではないかと思いました。
コロナは恐ろしいというイメージが先行して不安を作り出され、未だに日本だけが第何波だとか、マスクの着用が続いています。
でも、データで見ていけば、危険度はどんどん下がっていることは明確にも関わらず、恐れの大きさ=危険度の公式でずっとコロナ対策なるもの取られています。
不安の発生は止められない
不安の発生は生理現象で止められないし、不安自体は何も悪いものではありません。
発生した不安の取り扱い方がすべてなので、まずは不安が発生したことを受け入れて、恐れと結び付けず、この不安は何なのか。
不安によって望まない結果が起きないように不安と向き合うことが大切になると
この動画を見て感じました。
漠然とした概念を噛み砕くって面白いですよね。
これからも為末大学の動画をテキストにしていこうと思います。