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【清水エスパルス】藤枝MYFC戦

少し間が空きましたが、監督交代後のエスパルスは強い。
ここまで7戦負けなし、勝ち点を17獲得。スルスルと順位は上がり、首位町田の背中が見えてきている状況です。

そんな状況出迎えた藤枝MYFC戦。
前節のいわきFCと同じでJ3からの昇格チームとの対戦になります。

そして、藤枝と清水は同じ静岡県中部に属し、ジュビロを加えて『三国決戦』と題したダービー的な位置づけの試合になります。

藤枝には清水エスパルスユース出身選手が複数人見込まれ、盛り上がることは必須で他のチームの対戦以上に楽しみな試合でした。

5−0の完勝

試合は終わってみれば、5-0で清水エスパルスの完勝。
いわき戦のような余計な失点をすることなく、しっかりと大量得点・無失点で試合を終えました。
ここからは、試合内容よりも藤枝MYFCの戦い方を考察しようと思います。

藤枝MYFCの姿勢

藤枝MYFCは“超攻撃型サッカー”を標榜し、戦っています。
3点取られるなら4点取る。4点取られれば5点取ればいいだ!
マスコミやマーケティング的には人を魅了するようなコンセプトだと思います。

一方、サッカーは対戦相手がいるスポーツです。
当然ですが、対戦相手によっては、超攻撃的にしたくても出来ない場合もあるんです。

例えば、W杯の日本代表。
アジアで戦うようにドイツやスペインと戦ったら、確実にボロ負けしていたと思います。 W杯G予選用の対強豪国への戦略が確実にありました。
相手との実力差で戦い方を変えることはサッカーというかスポーツでは普通です。

話を藤枝MYFCに戻すと、冷静にみれば、藤枝にとってエスパルスは確実に格上です。
実力を考えれば藤枝MYFCがボール保持率(主導権を握りながら)を上回りながら勝つことは現実的ではありません。 
勝ちたいなら、J2の多くのチームがエスパルスに対してするようにボールを保持は諦めて、カウンターやセットプレーから点を取るに限ります。

でも、藤枝はそれをしませんでした。
エスパルス相手に主導権を握ろうと果敢に挑戦しました。
ある意味、ボロ負け覚悟の戦い方を選んだということです。
あまりにも無邪気に自分たちのやりたいサッカーを実践しました。

美学か勝ち点か

結果的にエスパルスからすれば、めちゃめちゃ省エネで得点を重ねました。
ボール保持をしながら崩そうと藤枝はチャレンジしましたが、格上のエスパルス相手になかなか上手くいきません。
そのうち藤枝自ら致命的なミスを繰り返します。もちろん、エスパルスはそれを誘っているわけですが。
ミスに対してエスパルスが見逃さず、得点を重ねました。

もし、日本代表がスペインやドイツに対して藤枝のようにしていたら、絶対に勝てなかったと思います。

あくまでも美学を優先し、そこに勝ち点が付いてくるか。そんな風に考えているのかもしれません。
須藤監督の一貫したスタイルは素晴らしいと思う反面、今後大崩れしてしまう恐れもあるなと思ってしまいました。

藤枝MYFCはまだ若いチームで、初めてのJ2リーグです。
だから、こんな若々しい姿勢でも問題ないと思います。
が、ここからチーム運営を重ねて行く中では、現実的な路線を取る必要があるかもしれません。いくら美学を貫くといえ、5-0はあってはならないことです。

同じ静岡県勢として、この姿勢の貫き方が今後どうなるか。
エスパルスの戦い同様にウォッチしていこうと思いました。


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