『レ・ミゼラブル デジタルリマスター/リミックス』美画・美音の感想

いやー最高でした。

今回は「デジタルリマスター/リミックス」で2012年版よりも美画美音とのことでその感想です。(ドルビーシネマでもドルビーアトモスでもない環境で観ました)
2012年は35mmフィルム版とデジタル版を、何年か前に「爆音映画祭」でも鑑賞、自宅でも何度も観ており、記憶の中での個人的比較です。

映像:とてもクリアです!ただし

これは驚くほど綺麗でした。冒頭から「もっとざらついた感じじゃなかったっけ?こんな明るかったっけ?」と思うほどクリアで映像全体がくっきり。表情も肌の質感もよく見えるし暗めなシーンも気になりません。デジタルリマスターすごいと思いながら観てました。
ただし、きれいすぎて1800年代ぽくないというか、街や登場人物に清潔感すら感じてしまいました。でも2時間40分あるから観ているうちに慣れます。

音:歌声が主役、よく聞こえます

この映画、ど頭からダッターンタッタターと迫力ある音が出ます。35mmフィルム版は明らかに低音が腹にくるほど音が出ていました。今回楽しみにしていましたが、まず「音量」はしっかり出ています。でも低音の響きではなく高音が強い印象です、それは劇場音響設備の個体差かもしれません。

プロではないのでほんと適当な記憶なのですが、ボリュームのバランスも調整されているような気がします。歌声が主役、音楽が少しだけ脇役になっているような。宿屋の歌シーンでは足音とかもっと大きく聞こえていた記憶なんですよね。そういう背景の音がしっかり聞こえると、その空間を立体的に感じられて映画館での迫力や臨場感につながっていきます。今回は歌声がよりくっきり聞こえる分、サントラを聴いているような感覚もありました。でもこちらも2時間40分あるから観ているうちに慣れます。あとから考えると、くらいなもんです。

デジタルリマスターのいいところ

ここ数年で過去の名作がデジタルリマスター化され、またスクリーンで観る機会があるのはとっても嬉しいです。映画がどんどん作られていき新作を追うのも大変ですが、過去の名作を観ることで、一度立ち止まって、当時自分はこんなことしていたなあと、映画と自分の人生とをセットで思い出すのも結構好きな時間です。

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