NJ

臨床心理士。公認心理師。3児の父親。カウンセラーとして仕事をしながら、大学に勤めています。どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

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最近の記事

夏眠(かみん)をとりましょう!

今年は梅雨の始まりが遅く、昨日と今日はまた危険を感じるくらいのあつさになっていますね。 そんな中、うちの大学のキャンパスでは、とてもよくカタツムリをよく見かけます。 人によってはカタツムリはナメクジみたいでヌメヌメしているから嫌い、という人もいるかと思うのですが、このせわしない世の中で、僕はカタツムリを見るとなんだか少しホッとしてしまうのです。 ただ、実はそういう自分も、キャンパスにカタツムリがいることに気がついたのは一昨年のことで、それまではいろいろバタバタしていて、カ

    • 発達とはいのちの包みがほどかれてゆくこと

      「子育て」や「教育」ということを考えると、悩みは尽きないのですが、そもそも「人の成長・発達とは何か?」というイメージが変わると、ちょっと気持ちが楽になるような気がします。 「発達」とはなんなのでしょう??? 「発達する」は、英語ではdevelop。 その語源をたどると、velopには「包みこむ」という意味があって、それに「反対」の意味を持つdeが合わさって、de+velopで、「包みをほどく」という元の意味があるそうです。 つまり、人の発達というのは、一つの「いのち」

      • 自分をたいせつに。

        人からなにか言われても、後ろ指さされても、いろいろうまくいかなくても、「自分の気持ちを大切にする」ことがとても大事! 一番よくないのは、自分の感情にふたをしてしまうこと。 感情は、自分が生きていくためのエネルギーだから。 人生はなかなか思い通りに、計画通りにはいかないけれど、それでも自分の心の奥にある、ほんとのすなおな自分の気持ちを偽ってはいけない。 それは最後まで大切にしなければならない。 イタリア映画の 「これが私の人生設計」 自分を生きる勇気がもらえる映画

        • やさしさの値段 - ベーコン一枚、一万円??? 

          昨日の朝のできごとです。 キッチンに行くと、妻がフライパンでベーコンを焼いていました。 いつも僕は自分の朝食は、自分でパンを焼いて、おかずを用意して、コーヒーを入れて、というふうにして準備をしているので、昨日もてっきり、妻はバスケの試合のある長女のためにベーコンを焼いているのだと思っていました。 でも、その場を一旦離れてから、また戻ってきて、パンを焼こうと思って、ふとダイニングテーブルの方を見ると、僕の席の前のお皿の上に、さっき妻が焼いてくれていたベーコンが、プチトマト

        • 夏眠(かみん)をとりましょう!

        • 発達とはいのちの包みがほどかれてゆくこと

        • 自分をたいせつに。

        • やさしさの値段 - ベーコン一枚、一万円??? 

          超簡単!!5秒でできる心のプチリセット法!!

          みなさんには、日々いろいろなことがある中で、ちょっとホッとしたいというか、リラックスしたいときというのがあると思うのですが、今日はその簡単な方法の紹介です。 すごく簡単な方法で、 それは、イラストのように手首を軽くブラブラさせながら、その動作と一緒に「ブラブラブラブラ・・・」とつぶやき続ける。 というただそれだけです。 なにそれ?と思われる人もいると思うのですが、みなさんも、ちょっと試しにやってみてもらえますか??? 手首を軽くブラブラしながら、 「ブラブラブラブ

          超簡単!!5秒でできる心のプチリセット法!!

          緑の彗星 ー 出会えるって奇跡!!

          この間、カウンセリングでお会いしているクライエントさんから、面接中に「先生、緑の彗星って知ってますか?」と聞かれた。 僕は知らなかった。 「この2月の最初の方に地球に一番近づいてきてたみたいで、今度、地球の近くに来るのは、5万年後なんですって。」 クライエントさんの話は続いた。。。 5万年後。。。 僕は絶対この世にいない。 そして、クライエントさんもまた。。。 毎週、当たり前のように会っている面接。。。 でもそれは、決して当たり前のことなのではなく、5万年に一

          緑の彗星 ー 出会えるって奇跡!!

          わたしがわたしを好きになって。。。

          わたしがわたしを好きになって。。。 わたしの感性を信じて、わたしを解き放っていく。。。 失敗したって、いいじゃないか。 それで終わりじゃない。 また次がある。 間違いを繰り返しながら、少しずつわたしたちは、よりよく変わっていくんだ。 長い長い、まわり道をしながら。。。 映画『日日是好日』を見ていたら、こんな言葉が浮かんできました。 とても素晴らしい映画でした。

          わたしがわたしを好きになって。。。

          サンタクロースの本当のプレゼントとは?

          サンタクロースって、不思議な存在ですよね? 真っ赤な服を着て、白いおひげを生やして、プレゼントがたくさん入った大きな袋を背負って、トナカイの引くソリに乗ってやってくるという。。。 架空の人物でありながら、世界中の人が知っていて、特にこどもたちにとってはすごく特別な存在で。。。 では、この世界共通の文化ともなっている、「サンタクロース」って、なんなのでしょう? サンタクロースがわたしたちに本当にプレゼントしてくれるものって、なんなのでしょう? カウンセラーと一人の父親

          サンタクロースの本当のプレゼントとは?

          心も傷つく 脳も傷つく - トラウマとは?

          心理療法やカウンセリング場面をおとずれる人たちは、心がうまくはたらかなくなって、苦しくなってやってこられます。 そして、そういう方たちの背後にあると考えられるのが、「心の傷つき(トラウマ)」です。 でも、「心」は目に見えないですし、直接手で触れることもできないものなので、これまで、「心の傷つき」などというものは存在しないし、「心」は「強い精神力」や「気合い」で、なんとでもなるものだ、と考えられてきました。 「心が傷つく」なんて、それはその人のメンタルが「弱い」からであり

          心も傷つく 脳も傷つく - トラウマとは?

          心が変わる 脳が変わる

          心理療法や子育てをしているなかで、「人が変わる」って、「心が変わる」って、どういうことなんだろう???とずっと不思議に思っていました。 最近「脳」に関する何冊かの本を読んで、「ああ、そうなんだ」と納得する一つの答えが得られた気がしました。 心理学の分野には、「学習」という分野があるのですが、一番有名な実験が、Pavlov(パブロフ)による、何度も繰り返して、肉片と同時にメトロノームの音を聞かされると、やがて犬は、肉はなくとも、メトロノームの音を聞くだけで、よだれを垂らすよ

          心が変わる 脳が変わる

          家族って???

          家族って、なんでしょう??? なんのために、家族というものは、あるのでしょうか??? 理想の家族って、どんなかたちをしているんでしょうね??? 家族の数だけ、家族のかたちはあるのではないかと思うのですが。。。 汚ないところやみっともないところ、ダメなところ、どうしようもないところ。。。 弱さや愚かさ、失敗。。。 そういうものをさらけ出し合って、それでもなんとか身を寄せ合って、一緒に生きていこうとするところ。。。 それがそもそもの「家族」というものの、原形なのでは

          家族って???

          親がこどもにできること。

          親がこどもにしてあげられること。。。 今日、ふと、それはたった一つしかない気がしました。 それはこどもがどんな状態であろうが、なにをしでかそうが、こどものことをどこまでも信じて、決して見離すことなく、寄り添って待つこと。。。 それしかないのではないでしょうか??? 父の日を前に、ふとそんなことを考えました。 ↓ 10歳の娘が選んでくれたTシャツ

          親がこどもにできること。

          Bリーグを見に行って考えたこと。

          こんばんは。 今日は家族とBリーグの試合を見に行かさせてもらいました。 京都ハンナリーズと滋賀レイクスターズの試合でした。 Bリーグの試合を見に行かせてもらうのは2回目で、天気は雨でしたが、コロナ対策が施されたスタジアムの中は、熱気であふれていました。 そして試合を見て感じたのは、当たり前のことかもしれないのですが、選手たちは、いま持てる力をすべて注ぎ込んで、全力のチャレンジを繰り返して、互いにベストを尽くして戦っているんだなあ、ということでした。 そして全力なのは

          Bリーグを見に行って考えたこと。

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき5-「話す」は「放す」。

          カウンセリングというのは、「話を聴く」ということによって、心の解放を目指す営みです。 今回は、人はなぜ「話す」と癒されるのか?ということについて、ダジャレを使って、簡単に説明させていただきたいと思います。 ということで、今日のダジャレは、 「話す」は「放す」 です。 「話す」ということは、「思い」を放出するということ。前回の書き込みでは、人の「思い」というものには「重さ」があって、それをため込みすぎると「心の重荷」になってくる、ということを書かせていただきました。

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき5-「話す」は「放す」。

          人は「ひとり」を超えられるということ。

          #スポーツがくれたもの 小さな経験になりますが、僕の心に残っている、スポーツでのある経験について、書かせていただきます。 そのスポーツというのはラグビーで、僕は高校から始めました。 始めてみようと思ったのは、お正月にテレビでやっていた大学ラグビー選手権と、夕方に再放送でやっていたドラマの「スクール☆ウォーズ」の世界にあこがれて、という、ちょっとミーハーな動機からでした。 僕もああいう熱い世界に触れてみたい、と思ったのです。 ケガに泣いた高校時代でも、少し張り切って始

          人は「ひとり」を超えられるということ。

          「10年」という時間をプレゼントしてくれた人。

          #忘れられない先生 これは僕が大学生の時の話です。 僕は当時、いまさせてもらっているカウンセラーの資格を取るために、大学院への進学を考えていました。 そしてそれは、僕が大学浪人時代から温めてきた、5年来の夢でもありました。 でも、僕は大学4回生のときに、その大学院の入試に落ちてしまったのでした。。。 自分では、結構勉強もしてきたつもりで、勝手にそれなりの自信もあったのですが、見事にその希望は砕け散ってしまったように思いました。。。 失意の中で、僕はあきらめて、他の

          「10年」という時間をプレゼントしてくれた人。