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田舎のグラデーション ~伊豆新聞コラムから~
伊豆新聞/日日新聞で、毎月コラムを担当しています。今回は、先日、パネリストとして参加した、 #経済同友会 の二拠点生活をテーマにした講座でお話した内容から『 #ゆる田舎 』についてコラムにしてみました。
よければ、ご笑覧くださいませ。
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「田舎のグラデーション」
先日、静岡経済同友会の東部協議会にパネリストとして参加したときに、司会の方から、「移住や二拠点居住で迷っている方に、『静岡東部』をおすすめするとしたら、どうプレゼンテーションしますか?」というお題を出されました。
みなさんだったら、どう答えますか?
富士山、その恵みの湧水、山も海も川も里山もある豊かな自然、美味しい食材、そこかしこにある温泉地、エトセトラ。どれを話そうか迷うほどですよね。
私は15年前に、夫の転勤と出産が重なり、生後4か月の第一子を連れて縁もゆかりもない三島市に首都圏から移住してきました。今では第2の故郷といえるほど愛着のあるこのエリアですが、今、あえて外に向けて県東部をプレゼンテーションするなら
「都会の生活に疲れたら、『ゆる田舎』の静岡東部に来てみませんか?」
とアピールしたいと思います。そう、一言でいうと、誰にとっても「ちょうどよい田舎」を見つけられる場所だと思うんです。
伊豆の玄関口、三島・沼津・富士あたりは、国道・新幹線とのアクセスがよく首都圏も通学通勤内。ですが、ともすると首都圏ほどではないにしろ街の暮らしです。一方、そこから離れて自然がより近いエリアにいくと、ディープな伊豆に出会えます。釣り好きや、農業に興味のある方など、たまらない環境だと思います。
つまり、伊豆には「田舎のグラデーション」があって、誰もが自分にぴったりな『田舎暮らし』のディープさを選べると思うんです。その時々の人生のステージで、移動してもいいですよね。
移住や二拠点生活がかつてないほど注目をあびる今、伊豆の魅力をより多くの人に知ってほしいなと思っています。
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伊豆新聞/日日新聞
2月2日㊐朝刊「#伊豆路」にて