SES学校:初心者編 SES営業にやりがいを感じなくなったら、、マインドチェンジ
私は大学を卒業した後に機械工具の専門商社でルート営業をしていました。
来る日も来る日も工具を車に乗せて、配達しながら同じお客さんに営業をしていました。
「このままルート営業、御用聞きをしていて将来大丈夫か?」と思い、最初の転職をしました。その当時、ITという言葉の流行り初めで、「ITってカッコいい!ITの提案営業をしたい!!」と思い、10社くらい面接して、ようやく、社員100名のソフトウェア会社に転職できました。
その会社は小さいながら高層ビルの20階の1室が本社で、入社した時は
「おー、高層ビルで働くんだー」と興奮してテンションが爆上がりしたのを20年以上経った今でも覚えています。
その会社は、2つの事業(①.ソフト受託開発 ➁.SES)を行っていて未経験の私はSES事業に配属されました。
当時もエンジニア不足で社員は全員アサインされていて、私に課せられたのはいわゆるBP営業・マッチングでした。それでも、IT営業として「この仕事で絶対成果を上げる」という意気込みで、パートナーとの情報交換を精力的にこなしていました。
しかしながらパートナーさんとの会話は
・私:「〇〇案件でJavaのエンジニアを探してまして、、、」
・パートナーAさん:「うちも△△案件でJavaを探してるんですよ」
という感じ。どの会社も人出不足だったんです。
半年くらい経った頃に
「Java、Java、Java、、、人探しの為にIT業界に入ったんじゃない!Javaが何の役に立つんだ」という言葉が頭をよぎり、やる気を失いました。
思い返してみると、自分の仕事が何に役立っているのかも考えず、ひたすら
一斉メールの案件と一斉メールの人材を見比べてブローカーのように仕事に取り組んでいました。
最近、同じような気持ちになっているSES営業さんと会話しました。
「この人材マッチングが何の役に立っているんですか?」と問われたので
その時に答えたことを今日は伝えたいと思います。
SESで提供するエンジニアの仕事は言うまでもなくシステム開発です。
そのシステムは、“誰か”の “何か”の 役に立っています。
でも、それは聞かないとわかりません。
一つ例をお伝えします。
例えば、私は家族旅行に行くときにじゃらんを利用します。
そのじゃらんのサイトを作っているのは誰か?答えはエンジニアです。
ですが、そこに自分の仕事が繋がっていないのです。
では『じゃらんのサイトリニューアル』を例にして仕事を繋げましょう。
じゃらんを運営しているのはリクルート社です。
【Step1】
リクルートの販売部門が情報システム部門に『じゃらんのサイトリニューアル』の要求を出します。
【Step2】
リクルートの情報システム部門は取引のある大手SIerの担当事業部に
『じゃらんのサイトリニューアル』の提案依頼を出します。
【Step3】
依頼をうけた大手SIerの担当事業部は『じゃらんのサイトリニューアル』の提案に向けてPJ体制を作ります。そこで不足しているJavaエンジニアを調達する為に、パートナー推進部に調達依頼を出します。
【Step4】
パートナー推進部は取引のある二次請け会社にJavaエンジニアの提案を依頼します。
二次請けまで話が落ちてくると見慣れた案件情報になる訳です。
私はエンジニアを提案する時に出来るだけ、エンドユーザーと何のシステムなのか聞くようにしています。
ある案件でJRの自動改札機の組込みソフトにSEとPGセットでアサインした事がありましたが、それ以来、自動改札機を通るたびに「この改札を無事に通過できるのは自分の仕事のおかげだ」と勝手に思ったりしています。
今回はかなり長文になってしまいましたが、
今日伝えたかった事は“マインドチェンジ”です。
単なるマッチング作業と思わず、案件を深掘りして自分のやりがいに繋げましょう。
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