JICAを解体せよ
JICAの協力隊祭りにキッチンカーで二日間出店しました、出店させていただいて唖然としました、そして心の底から怒りを感じました。
日本という国家が置かれている状況の縮図を見たような二日間でした。
ちょっときつい題名にしてしまったが、実際現場にいた時はそれくらいに思ってしまいました。
それについて書きます。
まず自分は元JICA青年海外協力隊としてキリバス共和国で料理隊員として活動した経験があります、あの体験は自分の人生の転機でもありました。
(JICAとは日本が運営する途上国の開発を援助するための団体です、なので税金で運営されている団体です)
そして自分は、2014年に起業してからは学生スタッフを約100名ほど雇ってきて、その学生さん達にも『若いうちはとにかく視野を広げろ!』『日本を客観視できるようになれ!』とJICAボランティアをめちゃお勧めしてきた経緯があります。
実際に1人の元社員が自分の進めでJICAボランティアに行っています、ワーホリ行った人は3人、海外バックパッカーをしたメンバーは何人いるか分かりません。それくらいにJICAという組織や青年海外協力隊というシステムをお勧めしてきました。
子供は地球の宝です。
若者は原動力そのものです。
そんなことをずっと言い続けてきました、自分ももう40歳、若者ではなくなってしまいましたが。
そもそも協力隊祭りは『国際協力に興味がある若い世代のに興味を持ってもらうためのイベント』です。
そしてついに出店初日、『あれ?お客さん全然こなくない?』『ほとんど50歳以上の方々ばかりじゃない?』と思いました。
お昼になったら若い方々たちがどんどん来るのかと思って、まだ全く売れてませんでしたが、お米も追加で炊きました。
しかし来客も増えないまま、年代の高めな方々が談笑している程度…、そのまま一日終わってしまいました…
この光景は僕には衝撃でした。
集客はおよそ4000人と聞いてましたが、初日は多分300名も来てないと思います。ただの年寄りのボランティアOBたちの同窓会でした。
思えば、2週間ほど前に行われたzoomミーティングに出席した時に不信感を感じました。夜の20時から全員出席させるように言われており、必死で仕事を終わらせて出席しました。
しかし、生産性ゼロの民間であれば30分で終わるような内容のミーティングが2時間以上続きました。
このミーティングで、今回の協力隊祭りを『かなり歳をとった方々』がメインで動いているんだな…と初めて理解しました。
この時点でちょっと不安になりました。
何故なら『協力隊祭りは国際協力に興味がある若者を呼び込むイベント』のはずだからです、年寄りが考えるコンテンツに若者が来るはずがありません。
僕たちロケットチキンはキッチンカー業界ではかなり売れている方のブランドです、4月5月は一年で一番の繁忙期です。
売り上げもそこまで見込めないことは承知で、JICAのためならと思い、大きなイベントいくつか断っての出店です。
売り上げ取れないことは仕方ないです、しかし自分がリスペクトし続けて、若い学生スタッフにオススメし続けてきたJICAという団体がここまで没落している(ように見える)ことに絶望感と心底からの怒りを感じました。
初日が終わり、大量の売れ残った食材を見ながら悔しさが込み上げてきました。こんな団体に自分たちの税金が使われているのか…
2日目、どのイベントでも2日目の日曜が集客増えます、それは当たり前のことです。2日目の日曜は学生団体なども来たために少し盛り上がりました。それでも自分が想定していたものの3分の 1程度です。
このイベントが集客できなかったとしても今回のイベントの責任者の方々は責任を追及されることはないでしょう。民間だったらクビのレベルです。(実際にイベントの責任者が集客できずにクビになったケースもあります。)
そしてきっと、JICAにも下にはやる気のある若い方々がたくさんいるはずです、おじいちゃんおばあちゃんが既得権益的に上のポジションに座っていて、上がれないケースはかなりあるのかなと思いました…
(憶測です)
2日目になり、初日にロケチキを食べてくれた学生ボランティアの若者たちがたくさんリピートで再来店してくれました。自分が思っていることを伝えたところ、学生ボランティアの皆さんの中でも同じ意見がたくさん出たようで、一日目終わった時点で運営に伝えたそうです。
当たり前ですよね…
だってさ、
なんで若者ボランティアが入り口でパンフレット配りの雑務やらされてるんですか?若者が主体になるはずのイベントじゃないのか?
だれが見たって明らかに異様な光景が広がっていました、あんなお年寄りの同窓会のようなイベントに若者が来たいはずがありません。
そして若い方々が来てもなんの魅力もないイベントだったら、そもそもイベントやる意義さえなくなります。
今現在、日本のいたるところ同じ構図の現象が起きているんだと思います、僕ら現役世代が元気がないから日本が元気がないわけではありません、年長者達が元気のある若者を押さえ込む構図になってしまっているのです。
本当に頼むから、そこのポジションを若者に譲ってください。若者がイキイキと活動をしたら、必ず転びます、たくさん失敗します、その時に長年の経験値を使って助けてあげるのが年長者のやるべきことじゃないんですか?
気付けよ!!マジで!
『いっぱい遊んで、いっぱい転んで、いっぱい泣け! 困ったことあったらなんでも言ってこい!助けてやるから!』
こんな年長者こそ、尊敬すべき年長者であると思います。
最後に
このイベントの主催の方々はきっと優しくて、思いやりに溢れた、利他的思想で人生を費やしてきた素晴らしい方々だと思います。僕を誘ってくださった方も、まさにそんな方です、本当にお世話になりましたし、今でもその点については感謝しかありません。
でも
過去への尊敬と
未来への行動は
全く別です。
頼むから若者に道を譲ってください
マジでお願いします
あなたたちが邪魔してるんです
尊敬してるからこそ気づいて欲しいので、この記事を拡散したいと思いました。
ロケットチキン代表
中島拓也