なかじー

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三体をもっと楽しめるかもしれない話 〜情報量〜

はじめに三体に上記のような記載がある。なぜ、何もないような青空の絵の方が精密に書かれた絵(清明上河図)より情報量が多いのか。宋の時代に人々はどのように生活していたということがわかるから、精密に描かれた清明上河図の方が情報量が多いじゃないか、と思うはずだ。ただ、情報理論をかじった人間であればその理由を直感的に理解できる。三体を読む面白さが増すと思うので、その直感について説明したい。(難しい数式とかなしで) 日常会話の「情報量」本題に入る前に、日常でもよく使われる「情報量」とい

    • レクイエム・フォー・DX

      長い文章になるので、最初にこのNoteで書いている主張の意訳を書く。DXなんて抽象的な言葉に置き換えているけど、DXDX言っている奴らの言いたいことなんてIT使って大儲けしたいってことだ。IT使って大儲けしたいなら、組織構造を見直せ。組織構造はチーム間依頼のリードタイムが最短で実現できるように設計しとけ。以上。 定義真面目にDXについて考えてみようとするがDXはバズりにバズりまくって何を指すのかがわからないミーム的言葉になってきている。やれITの有効活用だの、AIで業務改善

      • 協調制だけではない世の中で(書籍紹介)

        「武器としての交渉思考」 交渉という要素はビジネスだけでなく、プライベートにおいてもよく出てくることだが、その交渉方法を私たちはあまりに知らない。少なくとも、私は意識して調べるまでは、交渉というのは自己主張の押し付け方ぐらいに思っていた。ただ、皆さんも経験があるであろうこととして、自己主張の押し付け合いによる交渉というのは、何かしらの優位性を持った側が勝つだけとなる。 自己主張を押し付けるパワープレイも交渉と言えるが、交渉力とは本来優位性を持たない側の武器だ。 一つ考え

        • 飲み会の幹事はリーダーシップ演習(書籍紹介)

          知り合いに読書アウトプットを促すために何か書籍紹介するためのお題をくれとお願いしたところ、「飲み会の幹事について」というとんでも依頼が来ました。いや、そんな書籍ないでしょと返したところ、大喜利的にどんなひねりで書籍紹介するか楽しみたいというとんでも回答をいただきました。 さて、普段あまり小説も読まないし、お酒は好きだけどそんな書籍を買ったこともない。だいたい飲み会幹事ってなんだよ、いつもノリでしかやってねーよと考えた結果、飲み会幹事っていうのはリーダーシップのシミュレーショ

          プライベート読書会のススメ

          大学時代の友人と、1年以上個人的に読書会をしています。始める前までは半年に一回程度で酒を飲みに行く間柄でした。読書会を始めてからは、隔月一回に程度で会うようになり、酒の場でも本をお互いの共通知識として、仕事や家族、近況についてよく語り合うようになりました。 このような関係になったのは、プライベートな読書会をするようになってからだと思います。このプライベート読書会についての体験談を書き綴ります。 ペア読書に誘う半年に一度程度の頻度で会っては酒を飲む大学時代からの友人Aがいまし

          プライベート読書会のススメ