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サブスク隆盛で、遂にアメリカの楽曲の売り上げが歴代最高に。

デジタル化の煽りを受けて、米国の楽曲の売り上げは2010年前後に低迷していました。しかし、コロナ禍の影響もあってか(なんか統計の基準の取り直しもある気がしますが)、ついにサブスク主体で、2021年には、遂にこれまでの最高水準だった1999年の売り上げを抜きました。

In 2021, recorded music revenues in the United States grew 23% to $15.0 billion at estimated retail value. All major formats of music grew versus the prior year with the exception of digital downloads. Paid subscriptions continued to be the biggest growth driver, resulting in the sixth consecutive year…

https://www.riaa.com/u-s-sales-database/

サブスクリプションの売り上げは、CDの製作や流通のコストがかからない分だけ、コストが低く抑えられます。なので実は、アーティストへの直接の収入は増えても不思議でないんですよね。最盛期と以上にアーティストは収入を得ています。

更に、CDの製作や流通のコストが掛かっていないだけでなく、アーティストが直接サブスクのプラットフォームと契約することで、従来のようなプロダクションとの契約などからも解放されていることが大きな利点だと考えられます。

当然、アーティストを育てることは当該産業に関する重要な仕事の一つです。にもかかわらず日本ではまだまだサブスクに対する不満が大きいですよね。

一つはそもそも日本のサブスク、登録者がまだまだ少ないということですね。

また、海外に売って収入を増やすという感覚がまだまだないんじゃないですかね?

もう一つは、海外のサブスクが日本のことあんまりわかってない可能性があります。割と玉石混交って聞きます。

さて、日本もこういったサブスクとデジタル化で音楽産業の復活は期待できるのでしょうか。既に古いビジネスモデルで収益を得ることはますます困難になってきました。不満はあってもサブスクへの流れしかないと思うので、ここをどう改善していくかが日本の文化振興にも最大の課題です。


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