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【イタリア世界遺産めぐり】#1ーチンクエテッレ

こんばんは。初めまして。


現在イタリアには50を超える場所が世界遺産に登録されております。

最近、残りの留学期間で、イタリアの世界遺産を全て回ろう、という目標を立ててしまいました。残りの留学期間というとあと五ヶ月と少し、現在すでに訪れた世界遺産は五つくらい、一週間に一つ行ったとしても間に合いません。なので多分無理ですが。

それでも行けるところは行って見たいと思っています。

それに、前期は学校の授業にわりとしっかり取り組んでいた為、またお金の節約のために、あまり他の地域には出かけていなかったのですが、後期から本領発揮ということでヨーロッパ中を旅したいとも考えています。

なのでその記録をnoteに残していこうと思いました。


初投稿なので、前置きが長くなってしまいましたが、今回は先日訪れたチンクエテッレについてです。

チンクエテッレは「5(cinque) Terre 」とも保養記されて、イタリア語で五つの村という意味です。イタリア北西部のリグーリア海岸にある五つの村を指し、合わせてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

あとの説明は調べてください。


自分はピサから日帰りで行って来ました。

じっくりと舐め回すように、ということで無ければ、1日でも五つの街を十分に見ることは可能だとおもいます。


まずは五つの島の街並み見ていこうと思います。

最初に着いたのが一番東の街、リオマッジョーレ

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谷沿いに、海からメインストリートが続き、それに並行して道路が通り、家々が崖にへばりついて建っています。

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それらの道に直行する形で家と家の間を険しい階段が通り、それぞれの家にアクセスすると行った感じです。

最初に訪れたということもあるのですが、どの道を通っても飽きません。海と崖と家と葡萄畑と森といった様々な景色が多様な関係を持ち様々な表情を見せてくれます。しかもそれが、自然発生的と言いますか、有機的に密接に関わりあってるから美しい。他にもたくさん写真を取りましたが、これは実際に行って見ないとあまり感じられないのかなと思います。


次に来たのがマナローラです。

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こちらもリオマッジョーレと同様、海につながる谷がメインストリートになっています。ただ、家が多く立てられているのはその東に面している斜面で、西側の斜面は段々畑になっています。ここにはあるアーティストによる世界一大きいプレゼービオと呼ばれるイルミネーションがあり、ナターレ時期になるとライトアップされるそうです。

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またここは夜景がとても綺麗に撮れます。


次はそのさらに西側コルニーリアです。

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険しい崖の上にまちが形成されており、五つのうち勇逸海から上陸できない街でもあります。

そしてまちの周りには広大な葡萄畑が広がっています。

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このようなレールが斜面を貼り、ぶどうを収穫するみたいです。

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またまちが崖の上にあるため、まちに行くには駅からこのような階段(377段)を登らされます。


次に行ったのが一番西に位置する、モンテロッソ・アル・マーレというまちです。

この街は東西に広がる海沿いに街が広がっています。

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駅を出て右、西側はビーチ沿いの比較的平らな土地にホステルやレストランなど整備された街並みが見られます。


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駅を出て左、東側に進むみトンネルをくぐると、昔の漁村の面影を感じる街並みを見ることができます。


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また、ここにはチンクエテッレの中でもかなり大きい教会、 S.Giobannni Battista教会があります。トスカーナのロマネスクによく見られる白と暗緑色のストライプによるファサード、また大きなバラ窓は美しく目を引きます。


最後に訪れたのが、一つ東の街ヴェルナッツァです。

ここを最後に来た理由は、高台から眺める夕日の街並みが綺麗だと聞いていたからです。

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高台に向かうと、美しい夕焼けに染まるヴェルナッツァの町並みをシャッターに収めようと、ガチカメラマン集団がすでにスタンバッテいました。

自分もその中に混じり、ミラーレス一眼を構え、撮れたのがこの記事のタイトルの写真です。

なかなか良いのが撮れたんじゃないでしょうか。

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このまちにある教会、S,Margherita di Antiochia教会です。

写真手前の後陣側と奥側、また楼閣とで別の時代に立てられたのがよくわかります。

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広場に面したところでは地元のおじさん達が集まりジャケット撮影をしていました。



以上、五つのまちをざっくりとですが散策して参りました。


チンクエテッレの歴史は約1000年前にまで遡ります。

12世紀になると要塞都市として発展したこれらのまちは、平地がなく、人々は急斜面の固い岩盤を砕いて石垣を築き、岩盤を砕いた際に出た砂を土壌にして畑を作りました。総延長が6700キロメートルにも及ぶという石垣は、現在もチンクエテッレのランドスケープを形成する重要な要素となっています。

現在でも観光を除けばオリーブ、ワインの生産、漁業がこの地域のこの地域の主要産業となっています。私はリオマッジョーレで魚介のフリットとこの地域の特産の白ワインチンクエテッレをいただきましたがどちらもとても美味しかったです。

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決して住むには適していないその環境に、人々の壮大な努力により達成された、農業や人々の生活のためのシステム、そしてそれが海や自然との関わり合い、それら全てが統合されて形成されるチンクエテッレのランドスケープは、今なおその伝統を現在に伝えてくれ、文字通り息を飲むほど美しいものでした。