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せんせいあのね

小学1、2年生のとき、短い日記を書く宿題が毎日出ていた。
その宿題名が「せんせいあのね」だ。

せんせいあのね、きのう、じびかのお医者さんに行きました。
いつもは朝に行っているんだけど、
きのうは曲がすぐできたのではいしんを早く切り上げて、
ごごのしんさつに行きました。
いつもと違うせんせいでした。
とても、雑なちりょうをされて、とても残念でした。
こんどからは、ごぜん中に行くようにします。

鼻の奥までノズルを入れてシュッとやる点鼻薬を、
浅いところで適当にやって口まで垂れてくるし、
一番大事な塩化亜鉛塗布の治療も、
いつもの先生ならこっちがえずいても強行突破して患部に塗るのに、
昨日はサッと綿棒当ててはい終わりと言う感じ。
こんなの続けても治らなそうなので、
担当の先生は狙って行った方が良いことがわかった。
普段は帰り道、患部が染みて辛くてテンションが低いのに、
昨日はちょっと薬の気配を感じるくらいで、
ラーメン二郎に寄れる余裕があった。定休日だったけど。

10代、20代まではこんなこと思ったことなかったけど、
社会で働いていて実感したことがある。
サービスのクオリティは担当者による。
担当者ガチャである。
まぁネイルとか髪とかで実感することはよくあるかもしれなけど、
医療だって設計だってコンサルだってそう。
そりゃそう、かもしれないけど、
みんなそんなこと考えたことある?考えたくもないよね。怖い。
お金を払っているから高いクオリティのサービスを受けれる確証はない。
会社のクオリティというかブランドの番人の管理だって全てに行き渡らせられるほど管理職に時間がないことが多いのではないだろうか。
担当者が適当だったら社内チェックもしないで客先に出してしまうことだってありうる。
ただし担当を変えてくれというのも簡単に言えるものでもない。
デザイン系だと担当者のセンスが問われる場合もあるが、
担当を変えるというのは最初の差配が良くなかったと認めることになるし、おそらく他に人材もいないだろうし、会社としてもしたがらないだろう。
期待した品質のものでないとクレームを入れることはできる。
かといって会社とて簡単に非は認めないだろうし時間がかかる。
担当を変えるのではなく、サポートを入れるという形で対応するだろう。
会社同士ならまだいいが、
身銭を切って撮影をお願いしたりする場合はかなり慎重になる。
髪を切ってもらうくらいだったら月に1回担当者を変えられるが、
単価の大きな発注の場合、取り返しがつかない。
だから一度上手に繋がった縁は大切にしないといけない。
他にもいるだろ、と思わない方がいいのだ。
みんなそれぞれ頑張ってるにせよ、相性がある。

昨日TikTokに初投稿することに成功した。
エッセイに書いたけど疲れちゃったし今日はやめとこっかなと思ったが、
寸前のところで「弦が一本コユキ」を犬のエフェクトで撮るという、
この場ですぐできそうなアイデアが浮かんですぐ撮った。

すぐ撮ったっていうのは嘘。
カラコン入れるのにまた20分かかった。

TikTokの利用者平均年齢が30代中盤にあがっているらしい。
もう中高校生は使ってないのかな。知らんけど。
でもRYKEY DADDY DIRTYが若い男の子に優しくしている短い動画、
いっぱいみてたら夜が明けた。


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