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7時

早めに寝てぐっすり寝れたと思うと充実した1日のスタートを切れる軽さがある。
早めに寝たが5時に目が覚めてしまった、なんてことになると1日が不安になる。眠いなぁと思いながら過ごす1日は最悪だからだ。

私はとにかく寝ていたい。動きたくなく、発声もしたくない。全てのアイデアは寝て起きた時に生まれる。気圧に影響で頭痛がして変な体勢で横になり、気がついて目が覚めたとき、何となく欲しいなぁと思っていたギターを買うよりも今のメインギターを一番良いコンディションで保つことが最適解だと頭が整理された。メインギターは1番良く使うからフレットがどんどん削れる。フレットの交換は指板周りの調整が必須のため結局他のギターが一本買えるくらいの工賃となってしまうため躊躇してしまっていたが、所有欲だけ満たして結局持ってるだけになってしまうギターを増やすよりベストパートナーを大事にしていきたい。そりゃ、持ったことないギターに新しい可能性を感じてしまうのは確かなのだけれど、自分と一緒に育ってきてこの音が良い音だという基準になってるギターが自分にとっては1番いいという結論になった。
そうやって思い立った時に、寝ながらギター工房の予約を取れる世の中は素晴らしい。次に使うフレットの情報収集も寝ながらできる。ノートに向かっても結局イメージを持っていないと先に進めない。これにこれを加えてこうしてみよう、というイメージが私が常に一番欲しいものだ。

新しいMVを作るために以前新宿で立ち読みしたあの本が手元にあったらなぁと思いながら、近場の大型書店をニ店周った。どちらも立ち読みできないようにビニールで包まれており内容がわからない。高くもないが安くはない本だ。立ち読みで済ませたいが、かすかに残っているあの残像と、自室にこの本があるイメージがぴたっとハマり意を決してカウンターへ。めちゃくちゃ態度の悪い接客にイラッとしながらも、ルンルンと参考資料をぶら下げて帰ってきた。

結局その本を開くのは2日後になるのだけど、心から買ってよかったと思えるものだった。ちょっとイメージを補完したいなぁという時に参考資料が手元にあるのはとてつもない。この手があったか、あぁこんな手も、と色んな過去事例が自分の中で組み合わさり新たなイメージへと誘ってくれる。

一作目のMVはとにかく完成すればいいやの精神でバーっと作ったので、大変だったが比較的すぐできた。しかし二作目は比較対象が存在してしまっているため、できれば新しい事を盛り込みたいし、その手があったかと思いたい、そしてそれを簡素に整理して出したい。

秋元康さんが糸井重里さんとのインタビューで、クリエイティブの現場で人と協働すると自分のイメージとピッタリ合致するものはできない、結局一人でやるしかない、例えば自分のイメージしている赤と協働者の出してくる赤はどうしても違う、という趣旨のことを言っていてめちゃくちゃ共感した。わかる。
急に書きたいことが溢れてきて筆が止まってしまった。逆に書けない。
とにかく「これだ」という形を実現するのは、難しいことだし、でも「これだ」というものを発表する以外興味ないのだ。「これだ」のハードルは高い。それは良し悪しというより、奥深くにあるものを如何に探し当てられたかという感じだ。
手数は少なくてよいのでじっくり作っていきたい。


3分間、視聴者の関心を惹き続ける映像というのは難しい。序盤で飽きさせず、更に後半で盛り上げなければならない。
そうやって映像的な側面で悩んでいると、フルドキュメンタリーな映像を見つけた。こりゃ敵わん。

良いからといって金になるとは限らない、でも金になる程有名じゃなくてもこうやって私たちがこういう作品を知ることができる世の中ではある。

写真は大竹伸朗展。

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