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革命家ヲ、求ムレバ。

太ることが難しかった頃、太っていることには価値があり、威厳が備わっていた。
痩せてることは力のなさの象徴だった。
誰もが簡単に太れる最近、痩せていることには価値があり、羨望がある。
太っていることは罪であるかのような社会。
大多数の逆を張れる者は、自分の知らない秘密の鍵を、知っているかのようだ。

できないことに価値を見るのは習性か、洗脳か。

スタジアムで活躍するプレイヤーは、世の中の悲惨さなんてほとんど気にしてないだろう。
得点の多さは、ミサイルより高価だった。
少なくともエレベーターで一人なのに、マスクを取って心が疼くような人間ではないだろう。
うなだれたものから不採用だと言われる社会。
今を笑顔でいられる者は、自分の知らない未来の形を、知っているのかのようだ。

悲劇に無関心でいられることは先天か、教育か。

実現困難に価値をみるのは選択か、広告か。

           とにかくもう踊らされるのは止めだ。
           音楽はこれからも鳴り続けるが、耳を塞げ。
           流したくなかった汗を拭き、しゃがみこめ。
           それは敗北じゃない。革命っていうものだ。



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