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プロ経営者を目指すならPEファンドとの接点を持つのが良いかもしれない

プロ経営者を目指す人は、PEファンドと接触するのが近道かもしれない。

「プロ経営者」というのは、会社の創業者やオーナーではなく、招かれて経営を行う経営者で、いわゆる「雇われ経営者」のこと。

経営者にはなりたいけれども、ある程度形になっているものを更に伸ばしたいとか、ある程度安定的な収入は確保した状態で経営者をやりたいとか、そのような方に当てはまるのがプロ経営者。

さて、このプロ経営者になりたいと思ったところで、どうやってプロ経営者を探している会社を探せばいいのだろうか。
一般的には高度人材を扱う会社に登録して、そこから紹介を待つという形かと思う。

ではこの高度人材サービスを積極的に活用している会社はというと、実はそれがPEファンド。

PE Fund.jp」というサイトがある。
国内で活動するPEファンドを紹介しているサイトで、ここで調べてみると今日現在でPEファンドが投資中の会社は669社ある。
このサイトに掲載されていないファンドもあれば、掲載されていない投資先もあるので、とすると少なくとも700社以上は投資先があると思われる。

この700社以上の投資先というのは、基本的にバリューアップが必要な会社たち。

何故PEファンドの投資下に入ったかというと、①事業承継パターン、②経営者の成長支援パターン、③再生パターン、の何れかに概ね当てはまるはず。

①に関してはオーナー経営者が高齢化などの理由で退任を目指されていて、ファンドがその受け皿となるパターン。
②は成長意欲の高い経営者の会社に資本参画し、その成長を後押しするというもの。
③は会社の存続に課題があり、ファンドがその再生を目指すというもの。

それぞれを考えると分かるが、①と③って誰が経営者をやるの?となる。

②は経営者が続投する前提の投資だが、①は退任が前提の投資だし、③は会社を存続の危機に晒した経営者をそのまま続投させるわけもなく。

とすると、①③のパターンでは、誰か経営者を据えないといけないということになる。
そこでプロ経営者が登場する。

①②③の割合がそれぞれどれくらいかは分からないが、投資前の経営者が一時的には続投するケースは多少あっても、投資期間中フルにやるというケースは少ないと思われ、7割とすれば、700社の7割なので490社がプロ経営者を探していたことになる。

また、彼らが捜すのは経営者だけではなく、CFOなど、分野別の責任者を張れるような人材も探されている。

そしてそこで一定の結果を出すと、PEファンド業界は横のつながりがあるので、あの人は良いという話になって、引っ張りだこになったりする。

事実、私は仲良いファンドのディレクタークラスの方からは、良い人材がいたら紹介してほしいということをよく言われる。
プロ経営者を目指すなら、PEファンドの方と接触することで道が開けるかもしれない。

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