見出し画像

株券発行会社??どうやって発行するの?【M&A日記】

自社の定款を確認してほしい。
定款には、会社が株券発行会社かどうかの記載がある。
現時点で株券を発行しているかどうかに関わらず、定款に株券発行会社と書いてあれば発行会社だし、何も書いていなければ不発行会社。

2005年に会社法が改正され、株券発行マストから原則不発行に変わった。
発行自体手間だし、紛失した際のリスクなどを鑑みて、原則的には株券不発行。
2005年以前に設立した会社も、定款変更して不発行に変えた会社が多い。
感覚的には、10社のM&Aをお手伝いするとすれば、発行会社の割合は2割ぐらい。

さて、株券発行会社の場合、株式譲渡の方法は2つ。
①株券を発行して、株券を譲渡する
②譲渡前に株券不発行会社へと変更する

株券発行会社を買収すると、株券を管理しないといけなくなるため、買収側が②を望むケースが少なくない。

一方で、手続きの手間、時間的制約から①で進めるケースもそれはそれで一般的。

さて、株券発行会社でも、株券を実際に発行している会社はとても少ない。
よほど歴史の長い会社で、相続等で株主が入れ替わってきたようなケースでは、厳密に管理するために株券が発行されていたりする。
しかし、一代で築き上げた会社の場合は、株券を発行する必要性がないので、発行したことがないというのが殆ど。

その場合どうするかというと、当たり前だが、株券を発行する。

どうやって発行するか。
自分で株券を作れば良い。

実は特に定められたフォーマットはなく、必要な情報が記載されていれば株券になる。

会社名:株券を発行している会社の正式名称。
株券番号:各株券に固有の番号。
発行株式の種類と数:株券が表す株式の種類(普通株、優先株など)と株式の数。
株主名:株券の所有者である株主の氏名。
会社の本店所在地:会社の登記上の所在地。
発行日:株券が発行された日付。
会社の代表者の署名:通常、会社の代表者(社長など)の署名または印影。会社の印章:会社の公印や社印が押されることが一般的です。

これらの情報が含まれていれば株券として認められる。
以外にそんなもの。
何となくしっかりとした和紙とかに印刷して作れば良いのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?