![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27770452/rectangle_large_type_2_efdc90243d5ccf1d962384b92b41e5dc.jpg?width=1200)
フランス王家の末裔を名乗る謎のインド貴族「ブルボン=ボーパール家」
File:Balthazar I of Bourbon - Prime Minister of Bhopal.jpg©Thubten Namdrol(CC BY-SA 3.0)を改変して作成
はじめに
ブルボン家。かつてのフランス王家である。世界史上有数の名門であり、いくら歴史に疎い者でも、おそらくはハプスブルク家やロマノフ家とともにその名くらいは知っていることだろう。
「太陽王」ルイ14世、ヴェルサイユ宮殿、フランス革命に斃れたルイ16世など、フランスの歴史的王朝としてのイメージがきわめて濃厚な家系だが、同家が統治に与っていたのはフランスばかりではない。
17世紀末にはハプスブルク家が世襲していたスペイン王位を手中に収め、さらにそこからイタリア半島の両シチリア王国、パルマ公国を治める一族を出した。今ではわずかにスペイン一国を残すのみになってしまっているが、かつては西・南西・南ヨーロッパ各地に君臨していた欧州屈指の名門王家、それがブルボン家なのである。
スペイン国王カルロス4世とその家族
インド貴族のブルボン家
そんなブルボン家であるが、君主として統治していた諸地域とはまったくもって無関係な遥かなるインドの大地に、同家にまつわる奇妙な伝承があることをご存じだろうか。
ブルボン=ボーパール家の紋章
©Alexeinikolayevichromanov(CC BY-SA 4.0)
インド中部、マディヤ・プラデーシュ州の州都ボーパールに、ブルボン家の末裔だと伝わる「ブルボン=ボーパール家(Bourbon-Bhopal)」なる家族が住んでいる。1970年代まで特権を有していた、れっきとした旧インド貴族の家系だ。
モチベーション維持・向上のために、ちょっとでも面白いとお感じになったらスキやフォローやシェアや投げ銭をしちくり~