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〈結果報告〉 2022年の成長速度曲線

1.今年度も計測しました成長速度曲線

早いもので赴任して1年が経ち、新年度がスタートしました。
新入部員も16名が入部し、総勢43名の男子バスケットボール部となりました。平成30年度から継続している自チームでの成長速度曲線の計測ですが、
今年度もグラフの作成を行いました。

昨年度の結果については以下の記事をご覧ください。

2.2022年の成長速度曲線

今年度も養護教諭の全面的な協力のもと
今年度の成長速度曲線が完成しました。
下のグラフは、私たちのチーム(1年生16人 2年生12人 3年生14人)
の平均値をグラフ化したものです。
(昨年度と比較するとちょっと変な形です…笑)

令和4年度 我がチームの成長速度曲線 平均値

3.平均のグラフから読み取れること

チームの平均グラフから
①Take off ageの発現は小学3年生時点であること
②PHA(身長最大発育量年齢)は小学6年生時点であること
などが読み取れました。

これは、昨年度と変わらない傾向です。
しかしながら、個別に見ていくと、今回は特殊なケースも見られました。

4.今回、発見した特殊なケース

その一つが新入部員Tくんの成長速度曲線です。
彼はTake off ageが小学1年生の時点で発現し、
PHAが小学4年生時点に訪れています。
これは、過去5年間のべ150人近くの男子バスケ部員の成長速度曲線を作成してきた私にとっても、初めて見る超早熟傾向の生徒と言えます。

小1でTake off ageを 小4でPHAを迎えている早熟型生徒T君のグラフ
※縦軸目盛最大値は14㎝

もちろんですが、同じ学年には晩熟傾向にある生徒もいるわけで、
こういった早熟傾向の生徒と晩熟傾向の生徒が同じチームで活動していることが
中学校の部活の面白いところでもあり、難しいところでもあると思います。

小5でTake off ageを迎え、これからPhase2に入ろうとしている晩熟型生徒R君のグラフ
※縦軸目盛最大値は8㎝

このように、チーム内には
①早熟型 ②平均型 ③晩熟型 の3タイプの選手が混在しており、
ケガ予防やトレーニング効果の最大化のためにも、
それぞれに適したトレーニングが望まれます。

5.実際のトレーニングに活かす

今までも、成長速度曲線を利用してグルーピングを行い、
走る距離やトレーニングの負荷を変えていました。
今後もそれは継続するとして、

今後は、LTADでの学びを実際のトレーニングに活かすことができればと考えています。特に、この成長速度曲線についてはLTADの第5章「Age」、第6章「Trainability」、第9章「Periodization」を参考にして実際の指導計画に活かしていこうと考えています。





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