〈結果報告〉 2023年の成長速度曲線
1.今年度も計測しました成長速度曲線
新年度がスタートしました。
今年度も成長速度曲線のグラフ作成を行いました。
結論から言うと、今年は例年と異なる平均値が読み取れました。
理由はよくわかりませんが、こんな年もあるんですね…。
昨年度の結果については以下の記事をご覧ください。
2.2023年の成長速度曲線
昨年度末に、ポータブルSSDに保存していた過去9年分ほどのデータ(約2テラ)が突然クラッシュしてしまいました。
そのため、ここ数年分の成長曲線などに関わるデータも全て消えてしまいました。
バックアップをちゃんと取っていなかった自分を反省するしかありません。
もう一度データを作り直し、今年度の成長速度曲線を完成させました。
下のグラフは、私たちのチーム(1年生18人 2年生12人 3年生13人)
の平均値をグラフ化したものです。
3.平均のグラフから読み取れること
チームの平均グラフから
①Take off ageの発現が小学5年生時点である(グラフからは小学3年生時点とも読み取れるが、PHAが中2であるとすれば、小学5年生時点が妥当)と考えられること
②PHA(身長最大発育量年齢)は中学2年生時点であること
などが読み取れました。
これは、平成30年度から計測して以来、Take off ageの発現が小学3年生時点、PHA(身長最大発育量年齢)は小学6年生時点が平均的な傾向でしたが、今回は初めての傾向です。
今年度は「Take off ageの発現が小学5年生時点でPHA(身長最大発育量年齢)は中学2年生時点」と、例年より2年晩熟傾向の集団であることがわかります。
4.実際のトレーニングに活かす
さて、このようにチーム全体としては例年より2年晩熟傾向にありますが、
それぞれの生徒を見れば例年と同じく①早熟型 ②平均型 ③晩熟型 の3タイプの選手が混在しているわけなので、結局それぞれの生徒に適したトレーニングが望まれることは、今前と何の違いもありません。
今後も生徒のトレーニング強度の調節やケガ予防に、生徒一人ひとりの成長速度曲線を利用していこうと思います。