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[超短編小説] お片付け


「ユウト、昨日も言ったよね。ちゃんと片付けて」
口煩い母親、毎日これだ。

「おい、ユウト。何回言わせるんだ片付けなさい」
仕事しか脳のない、このクソ親父が…。

「お兄ちゃん、ほんと無理、早く片付けて」
ちょっと賢いだけのくせに調子に乗りやがって。

「分かったよ!やってやるよ!」

うちの家族は潔癖だ。
何故か僕だけが普通の感覚のためこんな風に汚いもの扱いされる。
本当に意味が分からない。

「仕方がない…今夜綺麗にしてやるよ…」

翌日はとても清々しい気持ちで1日を過ごせた。
普通に朝食をとり、学校へ行き、帰宅し、夕食をとった。

「ああ、こんなにも過ごしやすいなら早くやっておけばよかったよ」

もう小言を言わないであろう家族の顔を見て言った。

「まあでも、流石の僕でも1週間は厳しそうだな…」

少し小蝿が五月蝿いようだ…。

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